旅のことを思うとどうしても切ない気持ちが先走っている。空港の出発ゲートも、チェックインしたばかりの部屋にぼんやりと集まった光も、最終日の朝ごはんも切ない。お盆の田舎も、夜の自販機で買うお茶も、おばあちゃんがいちいち泣くのも切ない。ブルックリンの、まだ流行っていないエリアの店と店の間までが15分くらいあって、それを一人で歩いていたりするのも切ない。悲しくなる。 それは旅というものが、安心より不安で、習慣より異例で、要は「もう二度と繰り返されないかもしれない」という約束があるからなんだと思う。 だからみんな写
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