3人の子らと、お風呂で、流行り歌の代わりに歴代の天皇陛下を、童話の代わりに教育勅語を唱和していた。 おさな子たちは頬を真っ赤にして、半ベソかきながら湯船に浸かり最後まで誦み上げていた。 あれからうん十年。こんな小説を書いてる父ちゃんを、君らはどう思うだろうかな? あの日々に描いた君らとの物語以上のものを、父ちゃんは書けそうにない。 水無月はたち 大阪下町生まれ。Z世代に対抗心燃やす東京五輪2度知る世代。 優しい奥様と独立独歩した我が子だけが自慢。それ以外に誇れるものなし。

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