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仕事を呼び込むインターネット自己紹介

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はじめに

私は大阪・泉州の郊外に住むフリーライターです。 このように自己紹介すると、 「ライターって出版社や編集者とのコネがないと、なれないんでしょ?」 と聞かれることがあります。 私は、インターネット上で未知のクライアントと出会い、インターネットと電話で打合せをしながら仕事を進め、納品・支払いもすべてインターネットというケースが、今まで請け負った仕事の8割以上を占めます。 私には身内の介護や私自身の闘病などの事情で、自宅を長時間、留守にすることができなかった時期がありました。そんな私でも、インターネットがあれば自宅で仕事ができる現代は、本当にありがたい時代です。 クライアントとの出会いの場はインターネットにも広がりましたが、出会いを仕事につなげるためのコツは2つ。 まずクライアントの目に留まる機会を増やすこと、そして「この人に仕事を 頼んでみたい」と考えてもらえるよう自己紹介をすることです。 コネも時間もなかった私が、ライターとして不足なく生活できるようになったのは、インターネットでの自己紹介法に手間と工夫を加えてきたからです。 これからライターになりたいという人、SOHOとしての起業を考える人のお役に立てることを願い、私のインターネット自己紹介術をまとめました。

仕事は天から降ってくるものではなく「人」が届けてくれるもの

仕事は「人」を介して届けられます。そのため、「多くの人と接する」「人脈を築く」ことが仕事のチャンスを広げてくれます。この点は、インターネット時代であろうと、なかろうと、変わりません。 ライターの場合、人脈を築くことの意味として次の3つが考えられます。他の職種の方にも共通する点であろうかと思います。 1.編集者、Webディレクターなど「依頼人となる可能性がある人」に自分の存在を知ってもらい、直接的に仕事のチャンスにつなげる 2.色々な人の考え・生き方をお聞きして、文章を書く・作品を生み出すための「話題の引き出し」を増やし、取材対象となってくれる人とのつながりを保つ 3.有名人、珍しい存在の人とのつながりがあること自体がセールスポイントとなる 名刺、業務実績書、ホームページは出会いのチャンスがあったとき、「あなたがどういう人間であるか?」を知ってもらうために作ります。あなたの人柄が伝わらないものを作っても、あなたが誰かの印象に残ることはなく、出会いという種は人脈へと成長する前に枯れてしまいます。 この記事では、「あなたが、どういう人間であるか?」を伝えるための手段について、お伝えしたいと考えています。

出会いは他の人生を疑似体験するチャンス

私たちは1人では、1人分の人生しか生きることができませんが、未知の人と出会い、その人の生き方・考え方をお伺いすると、他の人生を疑似体験できます。 たとえ、共感できない生き方・考え方をする人に出会ったとしても「こういう考え方をする人もいる」という勉強になりますし、「なぜ、この生き方・考え方に共感できないのか?」を考えることもできます。 多くの人と出会い、その人の人生について知りたいものですね。 このようなことを書いている私自身も、介護後の燃え尽き症候群などが理由で人と出会うことが怖くなったり、出会いの場に出かけていく気力がなかったりした時期があります。 しかし、「出会うこと」も仕事のうち、自分を磨いてくれるチャンスだと思い、短時間であっても人と会う・話すことを意識するようにしました。すると、自分1人では思い浮かばなかったような心の傷の治し方を教えてもらえたり、これから生きていくための知恵を分けてもらったり、することができ ました。 1人では解決できない悩みや、苦しさのあるときほど、あえて他の人の人生についてお話を聞くことが、必要なのかもしれません。

人脈がセールスポイントとなる場合も

たとえば 「○○首相に取材したい」 「ハリウッドスターにインタビューしたい」 という編集者がいても、ほとんどの場合は、編集者が○○首相の秘書や、ハリウッドスターのマネージャーに連絡を取るだけで大変な思いをします。 しかし、ライターが○○首相やハリウッドスターと知り合いだったなら、話は変わります。 「彼とは旧知の仲ですから、私が頼めば取材に応じてくれますよ!!」 と言えるライターに、編集者としては仕事を依頼したくなるのです。 このように、人脈そのものを仕事の武器とできることもあります。

よい出会い方ができる人になる

自分の価値を高める

人脈を作る上で大切なことは、「まずは自分の価値を高めること」です。 どんなにすばらしい出会いがあっても、ライター本人が「嫌な人だった」「もう付き合いたくない」と思われるような人間だったら、出会いは芽を出さずに枯れてしまいます。 逆に、出会ったその日に「素敵な人」「魅力的な人」という印象を与えることができたら、出会いが人脈に育つ可能性は高い です。 まずは自分の価値を高め、多くの人から「あなたと、これからもお付き合いしたい」と思われるような人間になりましょう。(このように書いている私自身が、まだまだ足りない点だらけなのですが。。。)

「出会い」の場面で気をつけること

「自分にメリットをもたらしてくれる人とだけ出会おう、付き合おう」という心構えでは、良い出会いは得られません。もし、あなた近づいてきた人が、あなたを値踏みし「得になる付き合いができているかどうか?」だけを考えていると分かったら、あなたはその人との付き合いを止めたくなるでしょう。 損得勘定よりも、曇りのない目で相手のことを知ろうとする姿勢が大切です。 「この人と付き合うとメリットがありそうだ」と分かった途端、自分のアピールばかり推し進めるのも良くないです。あなたも、興味のない製品を売りつけようとするセールスマンにうんざりした経験があるでしょう。自分がされて嫌なことは、人にしてはいけないのです。 ライターの場合、仕事に直接つながりやすいのは編集者やWebディレクターとの出会いです。 しかし、他の人との出会いに意味がない、という訳ではありません。 たとえば、次のような例があります。 ●投資家がメールマガジンを発行したいが、文章力に自信がないためライターの力を借りたい ●会社経営者が、社内報を書いてくれる人を探している 「得になりそうな人、仕事を持ってきてくれそうな人との出会い」に限定しすぎず、どんな人との出会いでもマナーを守り、「その人のお話を聞いて、勉強させていただくのだ」という気持ちを持ち続けることが大切でしょう。

対面での自己紹介とインターネット自己紹介、どう違う?

私たちが対面で自己紹介をすることと、インターネット自己紹介には大きな違いがあります。対面での自己紹介では「自己紹介を受け取る人がどんな人か」が、あなたにも分かっています。 そして、相手もわざわざあなたと話し、名刺交換をするのですから、「あなたがどんな人か?」に興味を抱いていいます。 あなたは、相手の表情や反応を見ながら「どんな話をすれば興味を持ってもらえるか?」「押すだけではなく、退くべきときか?」を判断することができます。 しかし、インターネット上であなたのホームページやブログを見る人がどのような人か、あなたは直接知ることができません。 あなたに興味があるからホームページを閲覧している人もいますが、検索エンジンを通して偶然にたどり着いた人もいるかもしれません。

「どんな自分」だと伝えたいかを明確にする

私的なホームページやブログと、仕事のための自己紹介用ホームページ、ブログで意識を変えなければいけない点があります。 仕事につなげたい場合は「どんな自分(技能、業績、今後やりたい仕事)」をアピールしたいのか考えて、伝えるべき情報を取捨選択しなければいけないのです。 私的なホームページでは「ありのままの私」を伝えるのも構わないのですが、そのままでは仕事にはつながりにくいです。 たとえば、スーパーで野菜を買いたいと思うとき、ただ棚に並べられているよりも「今日だけ○○円」「シチューに入れると美味しい」など、「買えばどのような得があるのか? 何の役にたつのか?」がはっきり伝わる商品を選びたくなるものです。 あなたも、仕事につなげるためのホームページやブログでは「どのような自分だと伝えたいか?」を意識し、それが伝わる表現をしなければならないのです。 私自身の例をお話します。 開業当初はピンクやオレンジなどを多用した女性らしく楽しい印象のホームページを公開していました。しかし、金融・経済、あるいは資格取得・生涯学習などの記事を多く手がけるようになった頃から、女性らしさよりも、冷静さ、真面目さ、強さなどを表現したいと思い始め、今は青色とグレーを基調としたホームページに変えています。 https://kounokagerou.jimdosite.com/

閲覧者の気持ち・知りたいことを意識する

かつて私が経験したことです。あるネットショップの店長さんが運営するブログを開いたところ、全裸の赤ちゃんの写真と「○○は女の子です」という言葉が目に飛び込んできました。ネットショップで扱っている商品の情報や、トレンド情報などを期待してブログを閲覧した私としては、赤ちゃんとはいえ裸の写真をいきなり見せられたことで、非常に驚き、気まずいような心持ちにもなりました。 でも、仮に閲覧したのが育児ブログであれば、そこまで驚くことはなかったでしょう。 閲覧者がどのような情報を期待しているかを推察し、そのニーズを満たす情報提供をすることが大切だと感じた一件でした。

病院・医院のホームページは勉強になる

皆さんが、腹痛や頭痛を覚えているとします。あまりにも長引くし、仕事にも支障が出てきたので、そろそろ病院に行こうかなと考えています。 さて、あなた次のうち、どの立場に近いでしょうか? 1.近所にどんな病院があるかまったくわからない 2.「あの辺りに病院があったな」とは思うけれど、それが何科なのか、診療時間はいつかを知らない 3.「もし、体調が悪くなったらここへ行こう」と決めている病院がある 4.かかりつけの病院があり、信頼している主治医が既にいる あなたが1.に該当するなら、「病院の住所、名前、診療時間」などの情報を知りたいでしょう。しかし「○○医師は休診です」といった情報は、あまり必要でないかもしれません。 逆に、あなたが4.に該当するなら「主治医は今日、外来を担当しているかどうか? 何らかの理由で休診していないだろうか?」ということが、知りたいでしょう。 あなたが知りたい情報が、整理されて伝わってくる病院ホームページは「見やすい」と感じるでしょう。逆に、どこを探せば欲しい情報が書かれているかが分からないと「見づらいホームページだ」と感じます。

どんな人にどの情報を伝えるべきか?

では逆に、皆さんが病院ホームページの制作者だったとします。どんな人が病院ホームページを閲覧しているでしょうか? 閲覧者一人一人のプロフィールまでは分からなくても、概ね次のように分類すると、それぞれの人にどのような情報を伝えるべきかが、分かりやすいでしょう。 ● その病院を知っている人、知らない人 ● その病院を知っている人をさらに分類すると ・知っていて興味がない人 ・他の複数の病院と比べている人 ・既に、その病院に行くことを決めている人 ・既にその病院に通っていて、詳しく知っている人

その病院を知らない人に伝えるべきことは?

これまで、病院の存在すら知らなかった人には、まず「病院が存在する」という情報を知ってもらう必要があります。伝えるべき内容は、病院の名称、所在地、何科の診療を行っているかなど大まかな情報です。 病院の存在を知ったばかりの人にとって、「○○医師は休診です」「薬剤 師を募集しています」のような情報は、まだ必要ありません。病院ホームページの他に、駅の看板、街の電信柱にある看板なども、「病院の存在を知ってもらう」という役割を果たしています。

病院を知っているが興味がない人には?

駅や電信柱に掲示されている看板も、健康状態が良く病院の情報が必要ない人には、無視されてしまいます。 そして、インターネット上では大阪の病院のホームページを、北海道や沖縄に住む人が閲覧することもあります。しかし、遠方から通院することは困難のため、それ以上の興味を持たれないことがほとんどです。 では、興味がない人に情報を伝える意味はないのでしょうか? 決してそうではありません。 たとえば、北海道の住人が大阪に転勤になり、転勤先の大阪で病院を探す時が来るかもしれません。そのため、現時点で興味のない人の目に留まることにも意味はあります。 ただし、すぐに宣伝効果が上がるということはないという割り切りが必要でしょう。

どの病院に行こうか迷っている人には?

実際に何かの症状に悩んでいて、どの病院に行こうかと迷い始めた人に伝えるべき情報は、「他の病院と比べてどのような特徴があるのか?」「その人の症状の解決に役立てるのかどうか」という点です。 その病院の得意分野は何か、どんな医師がどのような診療を行っているのか、専門医はいるのか、どんな設備を設けているのかという詳しい情報を届けることで、悩みを抱えている人の興味を惹くことができます。また、病院の名称や所在地だけではなく最寄駅やそこからの道順など、より詳しい情報を提供する必要が出てきます。

その病院に行こうと決めた人には?

病院ホームページを見てその病院に行こうと決めた人、あるいは他院からの紹介で通うべき病院、かかるべき医師を決めている人や、特殊な疾患で専門病院を探しているという人には、 「その人が受けたい治療は、いつどのようにして受けることができるのか?」 という情報が必要です。 逆に、その人の治療に関係のない情報は、無視されてしまいます。たとえば「内科の治療を受けたい」という人が、整形外科の情報を閲覧することは少ないものです。 内科の治療を受けたい人のためには内科の情報が、整形外科の治療を希望する人には整形外科の情報がまとめて掲載されていると親切です。 病院全体の情報を俯瞰できることよりも、その人に必要な情報が一か所にまとめられていることが必要なのです。

既にその病院に通っている人には?

既にその病院に通い慣れているという人には、主治医の代診、休診の情報や、変更事項(診療場所の移転、クレジットカード決済ができるようになるなど)の情報が有益です。 逆に、初診の際の手続き方法などは、この立場の人の興味を惹くことはありません。 ぜひ、多くの病院、医院のホームページを閲覧して「見やすいか? 見づらいか?」をチェックしてください。「見やすい」と感じる病院ホームページは、「どのような立場の人に届けるべき情報か」を整理して配置しています。 逆に「見づらい」と感じるホームページは、「どのような人のための情報か」が整理されておらず、どこを見れば欲しい情報にたどり着けるのか分かりにくいです。 なお、ここまで病院・医院のホームページを例として取り上げてきたことには理由があります。病院・医院が提供する医療サービスは、全国どこでも似通っています。 また、日本には健康保険制度があるため料金面での競争もあまり激しくありません。 にもかかわらず、病院・医院のホームページや、院長先生のブログなどを閲覧することで、「その病院、その医院」に対して、独特の印象が生まれるという点をご理解いただきたかったのです。 ライターをはじめフリーランスは「他の人とは違うサービス、より優れたサービス」を提供するとともに、料金面でもメリットを打ち出さなければなりません。「違い」「優れた点」「料金面のメリット」などを効果的に伝えるために、「どんな立場の閲覧者に伝えるべき情報か?」を常に考え、整理して配置し、伝えていく必要があるのです。

あなたの自己紹介を届ける相手に合わせた情報整理を

では、あなたが自己紹介をしたい場合、誰にどのような情報を届ければ効果的でしょうか? ●あなたを既に知っている人・知らない人 ●あなたを既に知っている人をさらに分類すると ・あなたを知っているが、ビジネスという面では興味がない人 ・あなたを知っていて、他の同業者と比べている人 ・あなたを知っていて、仕事を依頼したいと決めている人

あなたを知らない人には?

氏名・筆名・屋号、経営理念、保有資格、業務実績など、大まかな情報が分かりやすく伝わるように表示しましょう。あなたという人物を俯瞰できるように、情報を配置するといいでしょう。

あなたを既に知っているが、ビジネスという面では興味がない人には?

「会合やセミナーなどで偶然会って名刺交換をしたが、すぐにはあなたに依頼したい案件はない」といった人には、強く押すような自己紹介をしても、仕事にはつながりません。 ただし、「ビジネス面で興味がない=あなたに全く興味がない」という意味ではありません。 ビジネスを抜きにしたお付き合いを続けていくうちに、仕事につながる可能性はあります。

あなたを既に知っていて、他の同業者と比べている人には?

「現在、抱えている案件があり、あなたに依頼するかどうかを迷っている」という人に必要な情報は、「あなたが、その人の依頼に応える能力があるかどうか」です。詳細な業務実績や保有資格(取得年月まで)など、業務に必要な内容を見やすくまとめておくと、この立場の人に親切です。

あなたを知っていて、仕事を依頼したいと決めている人には?

あなたに仕事を依頼する方法(メールフォーム、メールアドレス、その他の連絡手段)、営業時間、依頼成立から納品までの流れなどを伝えましょう。

仕事の幅を広げるには?

「業務実績」とは別に、 ●ライターならブログで色々なテイストの文章を書いておく ●カメラマンやイラストレーターの方の場合は、業務として請け負った作品以外のものも、何らかの形で掲載しておく ということが、インターネットでは簡単にできます。 ただし、冒頭に書いたように「業務実績」と「自主的に制作した作品集」は分けておくほうが、閲覧者の誤解を防ぐことができるでしょう。

ストーリー作りで印象に残る自己紹介をする

自己紹介にストーリー性を持たせると、人の印象に残りやすくなります。 記憶術の書籍などで紹介されることが多い実験ですが、次の単語を15秒でおぼえてください。 1.バス 2.畑 3.雲 4.噴水 5.タバコ 6.時計 7.山 8.漫画 9.電話10.オルゴール バラバラの単語をこのまま憶えるのは大変です。しかし次のようなストーリー仕立てにすると憶えやすくなります。 バスに乗ると畑が見えた。雲一つない空の下で噴水が涼しそうだ。タバコを吸おうとしたがバス内は禁煙なので、時計をにらみつつ我慢した。山を越えてバスを降りたら漫画本が落ちていた。電話をかけようとしたら、ちょうど着信音のオルゴールが聞こえてきた もし、あなたの自己紹介が単語の羅列で構成されていたら、閲覧者はどう感じるでしょうか? ○○大学卒。◆◆社に勤務。独立後は□□と△△を手掛ける。趣味は** これでは印象に残りません。雑誌掲載などでプロフィールの文字数に制限がある場合は別ですが、あなたのホームページではスペースを自由に使えるので、自己紹介はストーリー仕立てで書くと良いでしょう。 私は資格取得への取り組みを自己紹介に取り入れています。しかし、 「一級小型船舶操縦士、医療情報技師、危険物取扱者……」 と名称を羅列するだけでは、閲覧者の印象に残ることができません。 そこで、なぜそんなに資格取得に力を入れるのかを加えます。 学生時代、理系の友人たちに誘われ第4級アマチュア無線技士、危険物取扱者(乙4)などを取得し、資格試験の面白さを味わう。闘病や介護などの事情で自宅にて過ごす時間が長くなってからは、自宅にいても勉強は自由にできることに気付き、3級FP技能士、医療情報技師など興味ある資格を取得するとともに、放送大学にて選科履修生として学び始める このようにストーリーを持たせることで、自己紹介が人間味を帯びてきます。

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