有料記事

108-111_悪役のエンディングは死のみ ネタバレ外伝1

2

10人以上が購入

監禁したカリストのやつに腹が立った状態だったが、空腹だった。 脱出するにはしっかり食べておかないと! 執務室で済ませなかった仕事を寝室まで持ってきてするのか、机の上にはわからない書類が塔のように積まれていた。 意地悪な私はそれらをポンと叩いて倒した。 そして、机の上に散らばった書類を手でかき混ぜた。 それだけでも胸がすっきりする感じがして、散らかっている机を満足そうに眺めた。 マリアンヌはちゃんと伝えただろうか。 カリストがいつも会えないように邪魔をしたが、どうせ一度くらいは公爵に再び合わなければならなかった。 伝えなければならない品物もあるし・・ あれこれ考えている時、 「公女様、マリアンヌ令嬢様がこの前お借りした本をお返しすると伝言がありました」 侍女は私に本を渡した。 侍女が部屋を出て行くと、本を急いで開けた。 不明な模様と宝石が散りばめられたアミュレットと伝言メモが一枚。 【午後3時に皇居の中の結界を管理する魔法使いたちが交代するそうです  その時、アミュレットを持って「ピラティオエカルト」と叫んでください!】 メモの内容を見ると、マリアンヌが私の話をちゃんと伝えてくれたみたいだ。 予定通りに時間が流れてついに、皇太子の寝室の中にある柱時計が午後3時を告げて鳴った。 持って行くものを持った私は、すぐに叫んだ。 「ピラティオエカルト」 目の前が白く染まった。そして再び目を開けた時・・ 「ペネロペ!」 まず目にしたのは、憂いに満ちた公爵の顔だった。 周りを見ると、そこは公爵の執務室だった。 「お父様」 無事に着いたみたいでホッとした。 「この父がどんなに驚いたか知っているか?監禁だなんて!あえて誰の娘を監禁するんだ!」 監禁とはわざと言わなかったのに、マリアンヌ・・一体なんて伝えたんだ。 「お父様、お父様、落ち着いてください。私は大丈夫です。皇居で元気に過ごしてましたよ」 「元気にしてるって!監禁されてたのに、元気にしてるはずがない!」 皇太子とその都度ぶつかるというが、数週間で、公爵の顔はかなりやつれた状態だった。 「見ない間に・・顔が、顔が、ずいぶん良くなったね」 皇居での生活は至れり尽くせりだった。 ここにいた時より幸せに暮らしていたのに、そうならないはずがなかった。 「元気ですって」 淡々ともう一度答えると、公爵がとりあえず座りなさいと言って席を進めた。 メイドがお茶を出すと、彼はすぐに聞いた。 「一体どうしたんだ?話を伝え聞いて、どんなに驚いたかわかるか?」 「すぐに助けてくださってありがとうございます。事情がちょっとありました」 「戴冠式のせいか。毎日のように、あいつが即位するのに反対している。たぶん、あいつもかなり圧迫がかかるだろう。もしかして、そのせいであいつがびくびくしているのか?」 息つく暇もなく、あふれる公爵の言葉を聞くと、不意に笑いがこぼれた。 「違いますよ、お父様。私のせいにしないでください」 「それでは今日のことはいったいどう説明するのか。そして、父と娘を何週間も会わせなかったやつが、慈愛に満ちた君主になれるのか!」 皇太子の妨害で私と会うことができなかったことが悔恨の念になったのか、公爵が怒声をあげた。しかし、それはカリストの妨害だけではなかった。 私も特に会う理由を探せなかったから、私たちが会うことがなかったから。 「お父様、私が今日止むを得ずお願いしたのは・・・お父様に申し上げることがあるのです」 いざ言おうとしたら、言葉がでなかった。 しかし、言わなければならない。約束したから。

レビュー

(1)

まだレビューがありません

その他(動画・音楽・文章)