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照明講座Vol.2 光のアート・反射光の魔法

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【無料講座】 前回の講座、「光を掴む、影を効かせる 照明で魅せるコツ」では、間接照明についてお話をさせていただきました。 引き続き今回も、間接照明についてをご案内していきたいと思いますが、今回は間接照明において、とても重要な要素である、「反射光」に焦点を当てた上で、実践練習をしていきたいと思います。 それでは、前回のおさらいも踏まえて、講座Vol.1最後に出した課題の解答を確認してみましょう。 2枚の画像にある、間接照明の要素を抽出します。 画像1,画像2それぞれの画像に、赤い〇が照明の位置を指していて、赤い→が光指すの方向を指しています。

画像1は、弊社商品の広告用の素材です。間接照明の光で奥行を出し、PR商品ではなく、テーブルの盤面に反射光が当たるようにライティングしています。 画像2は、江戸切子のグラスそのものに照明の機能を持たせました。 グラスの奥から、テーブルの盤面に向けて、ライティングされています。 光が江戸切子の青いガラスを透過し、テーブルの盤面に反射光を作っていますね。 前回と重複しますが、間接照明とは、空間全体を機能的に明るく照らす、という目的よりは、反射光による、光の加減が、空間の演出に効果を効かせ、雰囲気を醸すのに役立つのです。

ちなみに、実際に住宅などで用いられる間接照明について、簡単に見てみましょう。 間接照明とは、壁や天井(床やテーブルを含めて)に反射した光を利用した照明です。 コンセント式の置き型のフロアーライトや、住宅等の施工時に先に天井や壁に埋め込まれたタイプのライン照明、ダウンライトなど、様々なタイプのものがあります。 どこが反射光にあたるのかも、チェックしながら、下記2画像を確認してください。

右側の画像(画像2)に、少し説明を加えますね。 壁面にライン照明が埋め込まれています。このライン照明自体が、間接照明で、ライン照明すぐの壁面に浮かぶ光が、反射光になります。 画像2は、部屋の天井に、ダウンライトと、ペンダントライトがあります。 こちらは、いずれも、この画像の場合では、間接照明としては使われていません。 ※例えば、ダウンライトがもっと壁面近くに埋め込まれていると(さらに、照明を壁面に向ける)、間接照明の要素が出てきます。

空間を演出する魔法のツールを作る、実践練習

それではさっそく、実践練習に入りましょう! 今回は間接照明でも、反射光に重点を置いて、学んでいきます。 それも、様々なシーンにすぐに活かせられるよう、既存の照明ではなく、日常のアイテムを照明に利用して、反射光を作り出すという、まさに空間を演出する魔法のツールを作るというものです。 使える技術を身に付けて、どんどん実践、活用する! これが、当講座の最高におススメな点です。 とってもわくわくしますね。

【実践練習】手近なガラス素材、透過素材を集めて、光を当てる

1)まず初めに、手近なガラス素材やアクリル素材など、透過素材を集めてみましょう。(ビニール袋や薄手の和紙なども面白いですよ) 2)懐中電灯を一つ用意してください。(ライティングの実験の為、ライトが一つ必要ですが、ちょうどいいのが懐中電灯です。) ※または、借りられるようなら、家族のスマートフォンのライト機能を使ってもいいでしょう。ご自身のスマートフォンは、画像を撮って、照明の光具合や反射光の様子を検証する場合、ライト機能が使えない前提になるので、何か1つライトが必要になり、または画像をデジカメで納めるなどライトとカメラが、それぞれ別のものを用意してください。 3)1)と2)が用意出来たら、室内の明かりを消す、または、照度を下げます。 4)白っぽい壁、または白の画用紙などを壁につけて、その前で、1)の素材に、2)の光を当ててみましょう。 実際に私が行ったものが下記になりますので、このような要領で行ってみてください。

私は、ガラス素材のキャンドルホルダーを使いました。 室内を暗くして、懐中電灯の光を、キャンドルホルダーに当てます。 壁面にスチレンボードを置いて、影や反射光の様子がわかりやすくしてあります。 少し離れたところから光を当てたり、光を近づけたりします。またキャンドルホルダーの真上から光を当ると、テーブル盤面に放射状の光が拡がったり、キャンドルホルダーを横にして、キャンドルを入れる部分に、ライト当て、壁面に投光したりと、いろんな角度、距離で光を当て、その反射を確認してください。

この要領で、透過する素材が複数集められたら、それぞれの光の透過の仕方や、反射光の出方を確認してみましょう。 室内灯の照明をやや明るくしたものも、ぜひ撮ってみてください。 間接照明や反射光は、全体の空間の明るさによっても雰囲気を変えるので、そのシーンごとにいい塩梅の調光や間接照明による反射光を見つけるといいです。 全て画像を撮り終えたら、それぞれを見比べて、下記を行います。 1)反射が最も強く(はっきりと)出るものはどれか(またはどの角度のライティングによるものか)検証しましょう。 逆に、淡い光や、模様の特徴、室内を明るくする、暗くする素材がどれか、なども確認します。 2)どんなシーン、場所で活用するのがいいか考え、それぞれの素材を用いて、間接照明として機能させてみましょう。 例)テーブルに花の生けられたガラス素材の花器を置き、そこに照明をあて、一番いいと思える光の当て方を見つけてみる。 (懐中電灯や、卓上照明など、利用できる光をあてます。) 3)画像をおさめて、オリジナルの間接照明の資料集にしてみましょう。

次回、反射光や間接照明を取り入れた、テーブルコーディネート実践編に進みます。 素材ごとに、ライティングの位置をかえ、1枚1枚、画像を撮りためておいてください。 テーブルコーディネートというと、照明講座と少し違うように思うかもしれませんが、空間を演出する上で、グラスやワインボトルなど、ガラス素材などの透過素材が更に効果を上げます。 テーブルの上を美しく演出する方法から、様々なシーンに応用を効かせ、照明を導く流れで学びます。 一石二鳥、三鳥で、進みますので、楽しみにしていてくださいね♪ さて、それでは、無料ページの最後に、様々な反射光をご紹介します。 どこから光が当たって、どのような演出、効果が出ているか、楽しみながら、考えてみてください。 次回までの宿題にしたいと思います♪

↑美術館の展示

左画像↑庭園の池のほとりにあった、和風づくりのベンチの天井裏部分 右画像↑料亭のエントランス なお、今回の記事カバー画像は、私が、2021年目白庭園ライトアップで最優秀賞を受賞した際の1画像です。 この中にも、反射光がふんだんに活かされています。 ・池が鏡になって、ライトアップを反射しています。 ・木々に施された照明、雪つり(雪から松の木を守るため、円錐状に紐を張った日本庭園の冬支度)に充てられた照明も反射光を利用しています。 ・画像右側の石垣にも輝度の高いライトを、細長く光が拡散する装置を使って、石垣に光を反射させています。ライン照明のように、水面ギリギリに白く長い光の帯を浮かばせています。 ・画像中央に、小さなブルーの照明がネックレスのように池に浮かんでいます。これは灯篭を模した私のオリジナルの照明で、この照明自体の光が、池に反射光を作っています。 いかがでしょうか。もしかしたら、まだほかにも要素が隠れているかもしれません。カバー画像もぜひじっくり眺めて、どのくらいの数のライトが設置されているかなども、考えてみてください。 ぜひ次回の講座もお楽しみに♪ あなたのお越しをお待ちしております。

次回の講座Vol.3は、「照明で引き出すテーブルウェア/ 美しい照明小物づくり1」です。

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