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96-99_悪役のエンディングは死のみ ネタバレ

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イクリスが兵士たちをほとんど連れて行き、残っている兵力はそこまで多くはなかったが、まだエレン侯爵と第2皇子を含めた貴族十数人が残っていた。 「あんな老人ぐり、げんこつでどうにかなるよ。事実上、あのデルマン軍4人だけを相手にすればいいんだね」 「第二皇子は?でも剣は使えそうじゃないですか」 「そんなこともないよ。さぁ、これを受け取りなさい」 そう言って、カリストが懐から何かを取り出して渡してきた。 「これは」 黄金色の華麗な短剣。先日、彼の誕生日のパーティーで自分の首を打てと彼が渡したものだった。 「私が先に出て行って、あの四匹をやっつけるから、お前は時間を置いて出てきて、これで人質を解放してくれ」 ロープに縛り付けられていた子供達のことを思い出して、私は頷いた。 「そして魔法棒を拾って、あのレイラを締めるんだ。どうだ、私の計画は?」 「隙だらけなのに、変に完璧に聞こえます」 本当に、彼のいう計画は無謀極まりない冒険だった。 すべての突発状況を排除したも同然だったから・ それでも確信のこもった声に安心した。 思えば、カリストは一度も自分の言ったことを守らなかったことはなかった。 信じられた。 「ありがとう、一緒に来てくれて」 私は小さな声で囁いた。彼がいなかったら、この状況を一人で切り抜けることはできなかっただろう。 彼は嬉しそうににっこり笑った。 「1,2,3で飛び出すぞ」 「私も用意します」 私は決然とした顔でカリストからもらった短剣をしっかりと握った。 すると彼は、秘密の通路のドアノブを掴んで言った。 「1,2,・・」 3の代わりに唇の上にぐにゃりとした感触があった。 びっくりして固まった私に彼は囁いた。 「とにかく、誰の恋人かわかってほしいな」 あっという間に通路のドアが開き、カリストは飛び出した。 今や彼の剣舞が始まる。 突然キスをして怒る暇もなく暴れるカリストをじっと見た。 「侵入者だ!防御しろ!」 遅れて彼の登場に気づいたデルマンたちが急いで剣を抜いた。 あっという間に2人に減った。

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