有料記事

セイラック~山と川と釣りの物語 vol.2 サクラマスとルブレックス・オークラ

まずは巨大なウトーと出会う

これはセイラックというプロショップとそこで僕が見かけた、あるいは購入したルアーに関する話である。 セイラックは、岩手県の盛岡市にある、釣り具とアウトドアの店で、外観はただの洋館である。 主人が極端な人嫌いであるとか、最近のアウトドアブームを嫌悪しているとか、何か理由があって、意識的にそうしているのだろうけれど、中に入るまで、そこが店舗だということには全く気がつかない。 僕がこの店を見つけたのも偶然だった。 そこを訪れる客も常連のみで、多く見積もっても約30名ってとこだろう。遠来からの客も何人かいるようだ。 なにしろ不思議な店である。 店の主人は言幸さんといい、名字は彼との約束で書かないことになっている。「ことゆき」なのかもしれないけれど、僕は「げんこうさん」と呼んでいる(他の常連客がそう呼んでいたからそう思っているのだ)。 言う=SAY(セイ)、幸=LUCK(ラック)で、セイラックという名が付いたのだという。小田原にある聖楽堂という本屋さんとは関係がない。 ぼくはその店に、気が向いたとき、1ヶ月に1回とか2ヶ月に3回とかの頻度で通っている。 きれいなブルーのケースに入ったでかいスプーンを見つけたのは、7~8年前、セイラックに通い始めて間もないころだった。 それは長さが10cmほどもある巨大なスプーンで、重さは34gもある。しかもテールの他に、真ん中よりもややラインアイに近いあたりに、もう一つフックが装着されていた。色は全体がコパーで赤と黒の水玉がランダムに、それこそ手で書いたかのように、サイズ形ともばらつきをもちながら点在していた。 ケースに書いてあるメーカー名は「TYSK」。多分ティスクと読むのだろう。スウェーデン製で、ルアーの名前は「ウトー」といった。

レビュー

まだレビューがありません

その他(動画・音楽・文章)

Amebaでスキルを売り買い

App StoreでREQUをダウンロード
Google Play StoreでREQUをダウンロード