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ウサギの校舎-8

※)7話までブログで公開しております。8話からはリキューとアメンバー限定のみです。

心臓が口から飛び出そうだ。 「…すごい、力、ね」 「ああ、よく言われます。僕は腕っぷし自慢なんです。飛び道具の扱いも上手いんですよ」 「アナタ、何者なの」 「多くは無いですか、僕のような清掃員も要るんですよ。学校の秩序を守るために」 「どういうことよ?」 「焦らないで。一つずついきましょう。花の死が気になるのではないですか?」 気になるが、気に入らない。 けれど、情報を引き出す為には、清掃員の気持ちを逆撫でしたり、逆に、気持ちを削いでしまうような事を言わないほうが良い。静は努めて冷静であろうとした。 時間も惜しい。 「まず、名前を付けていただきましょうか」 「名前?誰の?」 「僕のですよ。僕があなたにしたように。これは必要な儀式です」 鬱陶しい。 静は先程自分の腕に食い込んだ、清掃員の白く掠れた爪先を見た。 「…ソウ(爪)」 「良いですね。呼びやすくて今この瞬間、気に入りました。あなたの真心が入ってるんでしょうね」 ニヤリ。 ゾワッ。 なんて気持ち悪いんだろう? 静と清掃員は初対面だ。 およそ人間関係に必要な距離感というものを理解できていない。 一瞬でも、彼、彼女?爪にときめいた自分を殴りたかった。 「花が死んでいないことを、知っていたの?」 「知っていましたよ」 やはり。では 「なぜ、ここの生徒に嘘を吐いたの?」 「もちろん、そうしろと言われたからですよ。言われた、というより、これが僕の仕事なんです」 ニヤニヤと感じが悪い。

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