有料記事

ウサギの校舎-6

※この小説はブログで公開しています。

静は三郎を睨みつけた。 「なぜそう思うの」 「俊郎を庇ってる」 「それなら、三郎くんが美香や爽にやっていることも同じよ。アナタ達青い血がグルになって、赤い血を貶めてようとしているんじゃないの。美香なんか特に…公正中立を装って実はノン・アイロンなんでしょ?」 「はあ?!何を根拠に…!失礼だな。大体。昨日言っただろう!僕は過去の死をもう一度洗い出したんだ。青い血が不審死する可能性は、赤い血よりも低いんだぞ」 「『可能性が低い』ことは『あり得ない』事じゃないわよ」 「屁理屈だ」 「昨日三郎くんが出した指数…それに何か見落としている『別の要因』を加味すれば、数字が逆転することだってあるわね。統計ってそういうものだものね」 「……」 ギリリッと、歯軋りが聞こえそうな形相で睨みつけてくる三郎だが、何も言わない。静はいい気味だと思った。少し溜飲が下がった 「でも、私は本気で三郎くんを疑っている訳じゃないのよ。昨日考えていて、思い付いたことがあるの。私達もう少し、先生から得られる情報を得るべきよ。この問題はヒントが少ない。だからこそ、いろいろな見方をしなければ」 「ふん。僕らに与えられた情報はこれだけだ。先生に『以上』と言われたろ」 「そこよ。ねえ、先生?昨日私達になんと言いました?三日後に『全員一致の回答を出せ』と?」 「…いいえ」 ややあってスピーカーが返事をした。三郎が目を見開いて、スピーカーを見た。静は内心、ほくそ笑んだ。 「では、なんと言いました?」 ため息が聞こえた。ややあって 「『六人一致』と言ったんです」 「おい、どういうことだ」 三郎を無視して続ける。 「それで、私達に、花を殺した犯人を探せ、と言いましたね。それだけですか?」 「それだけですよ」 「では、この短い問題の中で、先生が嘘をついているということは無いですか?」 「……」 「どういうことだ。まさか…花は生きているのか!?」 「……」 無言は肯定である。

レビュー

まだレビューがありません

その他(動画・音楽・文章)

Amebaでスキルを売り買い

App StoreでREQUをダウンロード
Google Play StoreでREQUをダウンロード