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大化五代記 第1回

序文

推古36年3月7日。 ひとつの時代が終焉を迎え、新しい時代が到来した。 古い価値観は次第に廃れていき、新たな歴史の担い手を生みだした。 1人は新たな国造りに奔走し、1人は時代の流れに翻弄され、1人は逆境から這い上がり、1人は自らの国の成り立ちを知り、最後の1人は国を統べる者に相応しい称号を創り出した。 この物語は、天智天皇とその子孫の波乱の生涯を描いた、五代記である。

大化一代記-国の均衡が崩れる時

史上初の女性大王・額田部皇女と、女帝を支える摂政・厩戸皇子、豪族の頂に君臨する大臣・蘇我馬子によって保たれていたヤマト朝廷の均衡は、女帝の死を持って崩れた。 死期を悟った女帝は、数ある皇族から田村皇子と山背大兄王を、それぞれ枕元に寄せ遺言を残した。 田村皇子には謹んで物事を明察するように助言し、山背大兄王には他人の意見を納れるようにと諭した。 これが女帝の最後の言葉となり、また、新たな争いの火種となった。 女帝の崩御を受け、国中が悲しみに暮れる中、朝廷では、女帝の葬儀を滞りなく営むことよりも、次の大王の選出に重きが置かれていた。女帝が墳墓に祀られる時にも、豪族たちはヤマト朝廷の主導権を巡り、火花を散らしていた。

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