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輪廻転生 約束の華 ② 黒き漆黒の刃

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酷い雨だった。 川は滝のように流れ、氾濫するかと思うほどの濁流となっていた。 その中で何かがぶつかる金属音だけが響いていた。 『なかなかやりおるわ、侍!!』 「お前こそな!!」 稲光を伴う落雷と、恐ろしいほどの勢いで降り続ける豪雨の中、明らかに人ではない異形の姿をした者と、身形のしっかりした若い侍が川べりで刀を交えていた。 その様子を着流し姿の若い男が見守っていた。 『よろしいのですか?』 『・・・・あの程度の者に遅れを取るような影鷹ではない』 言いながら、硬く握りしめて組んでいる腕には今にも彼自身の爪が食い込もうとした。 飛び出したくなる気持ちを懸命に抑えるかのように、その手は硬く握りしめられていた。 『稲荷の総大将、宇迦御霊神に助勢を頼まなくても良いのか!!』 「お前如き狂い神に宇迦殿の助勢を請うていてはこの影鷹、話にならぬと笑われようぞ!!」 凄まじい勢いで風が巻き込まれ、水が吸い上げられていく。 稲荷と共に落雷が落ちたかと思うと、その雷が無数の石礫によって弾かれて散っていく。

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