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オタクの恋。4

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「チャンミン泊まってけば?」 ユノ先輩の軽い誘い。 泊まる……。 僕にとっては泊まったら色々バレる気がしてちょっと緊張する。 僕の事もっと晒してしまいそうで。 オタクってバレるんじゃないか?って。 「でも……親いるんでしょ?」 「泊まるだけならなんともないよ。」 「あ…あぁ。」 そうか。 さっきはやる前提だったから…。 「なんだよ。まだやり足りない?」 「そ。そういう意味では…っ。」 「家ではできないぞ。」 「し。しませんけど…っ。」 「じゃあ問題ないよ。」 ユノ先輩は悪戯っぽく僕を見た。 確かにただ泊まるだけなら問題はない。 問題は僕の方だけ。 全部晒す事にならないだろうか? オタクだとはバレたくない。 女子じゃなし。 化粧を落とすとかじゃないんだから。 大丈夫か……。 「なんだよ。泊まったら困る事でもあるのか?」 「な、何もありませんよ。ただ何も用意していないし…。」 「貸すから大丈~夫。」 「はぃ。」 ある意味先輩の家だからいいのかも。 僕の家だったらオタクっぽいものが色々あるからな。 家着なんて見せられたもんじゃないしな。 「なんなら。チャンミンの家に移動してもいいよ?」 「いっ、いやっ。それはっ、今から面倒…だしっ。」 「じゃあ俺んち泊まる?」 「はぁ…。」 「……。」 ? 「先輩?」 「今日はもっと一緒に居たいんだ……。」 くりくりとアーモンドアイを動かしながらかわいい事を言う。 嬉しいんだ。 嬉しいに決まってる。 「……そんなの僕もです。」 「うん。///」 ユノ先輩の家でシャワーを借りてユノ先輩の服を借りた。 ユノ先輩の部屋で体を触れ合わせて本を見たりゲームをしたり時間を過ごした。 合間にキスをしたりくらいはした。 つい夢中になって何度もブレーキをかける。 「やば…。」 「もう寝てしまいましょうか?」 「そうだな。」 僕達は一緒にベッドに入ってやっぱりくっついて目を閉じた。 「………寝れるかな。これ。」 ユノ先輩は目を閉じながらも難しい顔をしていた。 したい気持ちを我慢するには辛かったけど、ふたり傍に居れるのは嬉しかった。 「寝てください。」 「なんだよ。俺だけかよ。したいの。」 「そんな訳ないでしょう。しないって言ったのはあなたですし。」 ユンホ先輩の手を握り、額にキスをして抱き締める。 「なんか余裕じゃん。」 僕はただ嬉しいだけだ。 ユノ先輩が泊まって欲しいと言ってくれた事も。 そんなにしたいって事も。 「余裕じゃありませんって。ほら。」 「?!」 僕は自分の勃起してるものをユノ先輩に触らせる。 「僕が爆発する前に寝ちゃってください。」 僕の爆発寸前のモノを確認してユノ先輩は満足したのか「おやすみっ。」って言ってもう目を閉じて話さなかった。 僕は深呼吸をする。 マジで爆発させる訳いはいかない。 おやすみなさい。ユノ先輩。 僕は朝までユノ先輩の手を離さなかった。 しみじみ思ったんだ。 オタクの僕がこんな恋をする日が来るなんて。 本当に本当にユノ先輩が好きだった。 朝、目を覚ますとユノ先輩の顔がすぐ近くにあった。 そう。僕は初めてユノ先輩とお泊りしてしまったんだ。 先輩の家で。 一緒に朝を迎える。 先輩の事をマジマジと見ながら僕はそんな事に幸せを感じる。 先輩はもぐもぐと口を動かしはじめ……。 まるで子供みたいな寝顔だった。 例えば演技をしている時に感じるカリスマ的魅力の様なものは今のユノ先輩からは全く感じないのだ。 別人。 ONとOFFの差が激しすぎる。 「何か食べてる夢でも見てるの?」 そのふっくらとした唇に触れようと指先を先輩の顔に近づけた時。 先輩がぽやん…と目を覚ました。 一瞬ドキっとはしたけど、別に悪い事をしようとしてる訳じゃないんだ。 恋人同士なら触れたっていいんですよね? 僕はまだ寝惚け眼のユノ先輩の唇に指先で触れた。 「………何?」 「………なんの夢を見てましたか?」 「………チャンミンとキスしてる夢だった。」 僕の夢? 僕とキスをしてもぐもぐするの? 「僕を食べてた?」 「…うん。食べた。」 ぽやんとそんな事を言う先輩は寝ていても起きていてもかわいい。 「おいしかったよ?」 「そうですか?」 「うん…。もっと食べたい…。」 ユノ先輩は目を閉じて僕の唇に唇を重ねた。 甘く啄ばむ様にもぐもぐと口を動かしながら、 又、夢の中へと行ってしまった様だ。 「……先輩?」 声をかけても起きる様子はなかった。 もぐもぐと口を動かすだけ。 「……ふふ。」 もう少し、ユノ先輩と一緒に寝ていよう。 僕はユノ先輩と寄り添うようにして目を閉じた。 そして、僕もユノ先輩とキスする夢でも見れるかな? そう思いながらうっとりと二度寝に入った頃だった。 僕のスマホが鳴った。 そう言えば、親に連絡もせずに外泊してしまった。 その電話かも知れないと僕は手探りでスマホを探して電話に出た。 「もしもし、ごめん。」 『もしもし、チャンミン?今着いたよ?』 ざわざわとした音の中でそう言った相手。 着いた? どこへ? っていうか、誰?

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