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【医歯薬看護系小論文の完成】第5回:出生前診断と生命倫理/安全と安心

第1部 出生前診断と生命倫理

(1)はじめに~バイオテクノロジーと医療

 科学技術、とくに遺伝子や細胞を扱うバイオテクノロジー(生命科学・生物科学)は近年、めざましい発展を遂げた。   人間が遺伝子を操作して新しい生命を誕生させたり、まったく新しい生物をつくり出したりすることが可能となった。   生命体の生物活動の仕組みを解明し工業的に利用しようというバイオテクノロジー(遺伝子操作の技術)はアメリカのワトソン、クリックの遺伝子構造解明により、1970年代以降,飛躍的発展を遂げた。その結果、遺伝子組み換え、細胞融合などの工業技術を生みだした。  バイオテクノロジーは、既に医薬品や農業や水産業,畜産業などの各産業分野に応用されている。クローン技術によって同じ遺伝子を持つ肉質の良い同品質の牛が育てられ、加工肉が人々の食卓にあがり、私たちの生活に大きな恩恵をもたらしている。  それでは、こうした技術が私たちの生活に役に立つからといって人間が生命や遺伝子に対して無制限に手を加えることが許されていいものだろうか?  特に人間の遺伝子や受精卵にバイオテクノロジーの技術で手を加えることは、従来では治療できなかった遺伝病やガンなどの深刻な病気の治療に役立ついっぽう人権侵害の問題や家族や社会に与える影響があまりにも大きく、さまざまな課題が山積している。  このような生命科学についての倫理的な問題を考える学問を生命倫理(バイオエシックス)という。  医歯薬看護系の学部の入試小論文では、バイオテクノロジーを背景とする遺伝子治療や出生前診断、再生医療などをめぐる生命倫理、医療倫理の問題が多く出題されている。  この機会に、バイオテクノロジーの技術やこれをめぐる社会的な課題について学び、より広範で深い知識と理解に支えらえた小論文を書くことができることを目指したい。

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