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オタクの恋。2

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オタクの恋。2

僕は美術部に入部した。 「………。」 「やっぱり絵を書くチャンミンって様になるね。」 僕がキャンパスに向かってるその後ろにユノ先輩は立っていた。 「あの………。なんでここに?」 「ん?チャンミンを見たいから。」 「いや…………。あなた部活はどうしたんですか?」 「ん?あ。今日は顧問が出張で休みなの。」 「だからって他の部に遊びに来るのはどうかと…………。」 「見られてると緊張する?」 僕はその通りなんだけどそう思われるのも嫌で無視してキャンパスに筆を走らせる。 意外に黙っているユノ先輩はただ僕を眺めているだけ。 意識しないようにするんだけどそこはやっぱり先日の事もあるしで無理だ。 「…………。」 基本静かな美術室にユノ先輩の息遣いが聞こえてきそうだった。 僕。 意識しすぎ? いや当然だろう。 だってあの日から僕は何度もユノ先輩をおかずに抜いているんだから。 「あの。先輩。」 「ん?」 「先輩は。暇なんですか?」 「忙しいよ?執行部の仕事もあるしね。」 「じゃあそっちに行ってください。」 「そんなに緊張する?」 「違います。鬱陶しいだけです。」 「じゃあ部活が終わったら会ってくれる?」 「忙しいです。」 「じゃあここにいる。」 なんなんだっ。 「分かりましたよっ!」 「うん。」 嬉しそうなユノ先輩。 本当になんなの。 「じゃあ部活が終わったら迎えに来る。俺はそれまでに執行部の仕事片付けてくるから。」 「………。」 ユノ先輩は嬉しそうに美術室を出ていった。 僕はとりあえずホッとする。 見られているよりうんとマシ。 それにしても。 迎えに来るからって。 彼女じゃねーんですから。 何考えてるんだろう。 本気で僕と付き合いたいとでも思ってるんだろうか 「チャンミンっ!ごめんっ!遅れたっ!。」 本当は何度も帰ろうと思った。 この人を待つ理由なんて僕にはなかった。 でも帰らなかったのは何でだろう。 部活が終わっても迎えに来ると言ったユノ先輩は現れず、 帰ろうと思えば帰れたのに。 「怒ってる?」 「怒るも何も。僕はただ描きかけの絵が気になったので残ってただけで。あなたを待っていた訳じゃありませんし。まだ終わりそうもないので先に帰ってもらっていいですから。」 きょとんとしたユノ先輩。 僕はキャンパスに向ったまま素っ気無く応える。 その後ユノ先輩はにっこり笑って傍にあった椅子に腰を掛けた。 「いや。待ってるよ。」 そう言って長い足を組んだ。 まぁ。そう言うだろう事も分かってた。 そして。 「皆帰っちゃったんだね?」 「えぇ。もう時間になったので。」 教室には僕達2人だけだった。 「チャンミンは大丈夫?」 「もう終わりました。」 「終わった?どれどれ?」 ユノ先輩が立ち上がって僕の後ろに立つ。 そしてぴたっとくっつけた体の肩の所から僕の絵を覗いた。 「ちょ……っ。近いっ!」 「うわぁ~チャンミンすげぇ上手い。」 「まだ途中だから……っ。離れてっ!」 「いいじゃん?二人だけなんだから。」 ユノ先輩の腕が僕のお腹の前で組まれてぎゅっと締まった。 「誰か来たらどうするんですかっ!」 「誰もこないよ。」 どうしてそう言い切れるのか分からなかった。 でもユノ先輩は肩から覗かせた顔をそのまま僕の首筋に埋めて吸い付いた。 「うわっ。」 今の絶対キスマーク付いただろっ! 僕が驚いてユノ先輩を見たらキスをされた。 また力が抜けるやつだ。 とろとろになっちゃうやつだ。 「ん………ぅ………っ。」 僕のお腹で組まれていたユノ先輩の手はそれぞれに動き出して僕の制服を乱れさせた。 「ユ……っ。」 学校なのに。 生徒は殆ど帰ってはいたけど、先生はまだ残ってる筈だ。 「あ……っ。」 僕は体を弄られる。 でもなかなか触れて欲しいところには触れてくれないユノ先輩にじれったさを感じていて そしてついにチンコをやんわりと握られると変な声が出てしまった。 「チャンミンの、おっきい。」 僕のそこはもうガチガチで抵抗になんの意味もなかった。 ユノ先輩に扱かれて更に大きくなるそれ。 ドクドク脈を打って競り上がってる何かに僕は身構える。 「だ………だめっ。」 「出ちゃう?いーよ。」 「だめ……っ駄目。出る……っ。」 僕の飛ばした精液は思いっきりキャンパスにぶっ飛んで染みを作った。 「あーぁ……。チャンミンったら。」 「…………。」 僕はそんな事をされたにもかかわらず 興奮していた。 だって。 部活が終わったら会うって言った時点で。 遅れたユノ先輩を待った時点で。 もうこうなるって分かってた事だった。 僕はこうなるって分かってて約束をした。 待っていた。 「俺の家でゆっくり味あわせて?チャンミン。」 「………。」 結果そうなる事も分かっていたんだ。 わかっていて。 「………はい。」 僕はユノ先輩の家にまで行ったんだ。 僕とユノ先輩は一緒に学校を出た。 ユノ先輩は歩いてるだけで注目されていた。 下校途中の生徒たちが挨拶をして。 女子なんてなんだかきらきらした目で見つめていた。 僕はユノ先輩の横顔を眺めて確かにかっこいいと思う。 いや。と言うより、綺麗? って言ううのは変だよねぇ? 男が男を綺麗だなんて。 でも確かに整った横顔は綺麗だった。 目も。 鼻も。 唇も。 綺麗過ぎて僕は目を逸らした。 オタクを隠してる僕には眩し過ぎた。 「どうしたの?チャンミン。」 「……ユノ先輩はモテるでしょうにどうして僕に構うんですか?」 「チャンミンだって十分モテてると思うけど?」 僕も? 確かにこっちに転校してから既に何人からか付き合って欲しいと言われていた。 全く信じられない話だ。 「でも僕は生徒会長のユノ先輩に似合うとは思えません。」 「どうしてそんな事思うの?」 それは……。 僕はオタクだから。 「俺はチャンミンに人目惚れしちゃったんだ。おかしいかな?」 「はい。おかしいです。僕の事を知りもしないで好きになるのはおかしいと思います。」 「今知ってるとこっ。少しずつね。」 そして全部僕を知ったら嫌いになるかも知れない。 「じゃあ本当に好きとは言えませんね。」 「好きだよぉ!」 「だからそれはまだ本当の好きじゃないって事です。」 歩道の縁石の上をバランスを取りながら歩く先輩が立ち止まる。 十分背の高いユノ先輩だけど僕の方が背は幾分か高かった。 縁石の上にいる分。今はユノ先輩の方が目線が上だった。 きらきらしてる。 この人は僕とは世界が違う。 「チャンミン。手を繋ごう。」 「………どうしてですか?」 僕は聞いているのにユノ先輩は答える前に強引に僕の手を取った。 「付き合ってみたらいいじゃん。それから本当に好きかどうか確認してもいいだろ?」 「僕は……結局嫌われるのにそんな事したくありません。」 「どうして嫌われると思うんだ?!」 だからオタクだからだよ。って言ってしまいたい。 でもそしたらユノ先輩は僕が嫌になって。 やっぱり付き合いたくなくなって。 僕は結局イケてないグループになるのかな? まぁそれは仕方がない。 今までだってそうだったんだ。 別に結局そうなった所で構いはしないけど……。 でも、もう、こうして。 ユノ先輩が僕の手を握る事はないのかとか思うと、好きだと言われる事もないのかと思うと。 あの熱い行為ももう…二度と……。 あぁ。僕は。 なんでこんなにユノ先輩に執着してる? 最初はいきなり現れて何がなんだか分からなかったけど。 強引なユノ先輩に呆れてもいたけど。 いつの間に僕はユノ先輩でいっぱいになってる。 もう。 僕は。 ユノ先輩が好きなんじゃないだろうか……。 「ねぇ。チャンミン。今日は俺の家に行ったら最後までシないか?」 「………。」 僕は縁石の上のユノ先輩を見上げる。 夕日が逆光でユノ先輩の顔が良く見えない。 「……そんな事聞くんですか?」 「だって……。」 「………。」 ユノ先輩も緊張とかしたりするんだろうか? 手の汗が僕のものかユノ先輩のものかは分からなかったけど、僕の手をぎゅっと握り締めた手は少し震えてる様にも思えた。 こんなモテない筈のない人が。 経験だっていっぱいしてるだろうこんな人が。 僕相手にそんなの笑ってしまう。 でもこの時、僕は。 ユノ先輩をとてもかわいいと思ったんだ。 「そんなの。  家に行く事をOKした時点で返事はイエスです。」 「チャンミン……。」 なんだか急激に僕とユノ先輩は近付いた。 気持ちがひとつになって。 お互いの想いは心に染み渡って。 とても幸せだと思った。 僕はこんな気持ち。 初めてだった。 僕は、初めてのユノ先輩の家だって言うのに。 どんな部屋なのかとか気にする余裕は全くなかった。 「今日は親いないから。」 玄関にはいるなりそう言われて頭がぱーんとなって後はどうなったんだかユノ先輩の部屋でベッドの中だった。 *続きは18禁です。ご注意ください。*

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