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【File.2】桃源郷~セフレを選んでいた紗枝子のダメ恋

はじめに 

私は現在30代で結婚もしていますが、20代前半の頃には1人の男性を約3年間想い続けた経験があります。 その彼とは、いつまで待っても彼女にはしてくれないことが分かっていました。 だって、それは、セフレの関係だったから。 タイトルにある桃源郷とは「世俗を離れた別世界」と訳されますが、たとえ彼女になれなくても、彼に身体を求められているときだけは、その空間だけがまるで別世界かのように、日頃仕事や生活で感じているストレスの全てを忘れさせてくれました。 そんな彼との出会いから紹介していきたいと思います。

第一印象は最悪

私たちの出会いは、職場の新入社員として入社したことがきっかけでした。 その当時、私は22歳で彼は23歳です。 彼の第一印象はというと冷たくて、自己中心的という最悪なものでした。その理由は、1番最初に話しかけたときには笑顔もなくて、目も合わない感じ。 複数人の新入社員が1人の先輩から教わるような場面でも、彼は1人で前のめりになって周りのペースを考えずに進めるような人でした。 私自身が仕事覚えが早い方ではなかったため、このような人は苦手でした。

印象の変化

ある日、私の仕事で困ったことがあったときに、サラッと助けてくれました。 私が「ありがとう」というと、ニッコリ笑顔を見せてくれました。 今まで無愛想な人だと思っていましたから、そのツンデレなようなギャップに、私は一瞬でやられてしまいました。 それと、私は学生時代から、自分より勉強も仕事もできるような男性が好きな傾向があり、そうしたタイプに彼がピッタリ当てはまってしまったのです。 その後、彼と2人でOJTを受ける機会に多く恵まれたこともあり、仕事おわりに2人で飲みに行ったりして、どんどん距離が縮まっていきました。 そして、季節が夏に変わった頃、彼が「私の部屋を見てみたい」と言うので、私の部屋に彼が来る運命の日が訪れることになりました。

禁断の関係のはじまり

私の部屋に彼が来てからは、しばらくビールを飲みながら、たわいもない話をしていました。 でも、私が彼のひざを枕代わりにしてソファーでくつろぎ始めてからは、お互いにどんどんそんな雰囲気になり、一線を越えることとなりました。 当初は1回きりのつもりでした。 でも、幸か不幸かお互いに身体の相性が物凄く良いと感じてしまったのです。 ですからそれからというもの、定期的に連絡が来て、彼が私の部屋に来て、求め合うというパターンが日常化していきました。 ただ、私は彼の彼女になりたかったのですが、彼には学生時代から長く付き合っている彼女が居て、そちらと別れる気は全く無い様子でした。 それに、彼と昼間にどこかへ出かけたり、2人で写真を撮ったりといった思い出は1回もありません。 いつもヤリたいときにだけ連絡をしてきて、求められて、終わりといった感じです。 でも、私はそれでもよかった。 いや、それでもいいと思い込むようにしていたのかも。

手に入らない彼の、私にしか見せない顔

今思えば、何故あんなに夢中だったんだろう?と思います。 やっぱり恋は盲目と言いますか、手に入らないと思うと、余計に欲しくなるんですよね。 それに、職場では真面目な顔をして仕事をする彼を見ると、私にしか見せない、いやらしい顔を思い出し、興奮するんです。 彼とのセフレ関係は3年にも及びましたから、その間に私も他の人と付き合ってみたりもしたのですが、やっぱりセフレの彼の方が良いと思ってしまい、どの人も長続きはしませんでした。 今思えば、私ってサイテーです。 職場でイライラしたときなどは、私からも彼を呼び、身体を求めました。 そのときだけは彼は私を下の名前で呼んでくれ、私のことだけを見てくれます。 そうすると、どんな精神安定剤よりも効果的で、イライラがスッと落ち着いていきます。 その時間が永遠に続けば良いのにと思っていました。

セフレから卒業のきっかけ

それは、今の旦那と出会ったときでした。 旦那とは、私は25歳を迎え、「いつまでもセフレの関係ではまずい。そろそろ結婚を前提にお付き合いができる人を探さないと!」と思っていた矢先に、グループ会社合同のイベントで出会いました。 彼もまた私好みの年上で、カッコよくて、さらに外国人でした。 出会って最初の頃は、彼が外国人だったこともあり、私たちは英語で会話をしていました。 彼は海外支店ではあるものの、私と同じような仕事内容の部署だったため、よく話が弾みました。 それに、英語圏の方ではないのですが、私よりも英語が上手で、自分より勉強も仕事もできるような男性が好きな私は、ますますカッコいいと感じるようになりました。 決定的だったのは、会話を日本語でしたときです。 日系企業の海外支店で働く方なので、日本語もある程度上手なのですが、カタコトで話すために、話すペースがゆっくりになったり、英語で話していたときの仕事ができる男の雰囲気が、一気に舌足らずで可愛らしい感じに変わったのです! 例のセフレに恋をしたときもそうですが、やっぱり私はギャップに弱いようで、この瞬間に恋に落ちました。

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