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冬恋⑥

気がついたら無我夢中で俺は正座していて、隆二の尻が太ももの上に乗っかっている。 一番深く交われる場所を、本能で探り当てた結果だ。 腰をグッと支え、一つになったまま隆二が後ろに仰け反った。 勢いよく倒れないように、首と背中に手を添えて寝かせた。 ゆっくりと肉棒を抜く。 二人が放った愛の証と、隆二の秘所をティッシュで丁寧に拭い取った。 「はぁ…」 呼吸を整える。 「…はぁ…大丈夫か?」 まだまだお互いに息が荒い。 「ん…はぁ…ひとつに、なったね…」 「これ以上ないって位にな」 「汗、いっぱいかいて…」 「お前も…」 寝そべっているその髪から頬を、今度は俺の手で直接拭った。 「…エッチの後っていつも、甲斐甲斐しいね、臣」 「そりゃあ、痛い思いさせたかなって…」 「反省すんの?」 「反省は…しないな」 「だって、それ以上に気持ち良かったろ?」 俺を見上げていた隆二の視線がスッと外れた。 肩越しの天井を見ている。 「ウソ…見て!…オーロラ‼︎」 「マジ⁉︎」 並んでベッドに仰向けになった。 極夜の空に、突如現れた青とも緑とも、 紺とも表現のしようが無い美しい帯。 オーロラのバックには満点の星が瞬いている。 ガラスに反射して、全裸の二人もそこに浮かび上がった。 まるでオーロラに抱かれているようだな、俺たち。 「…綺麗だね」 「ああ…お前もな」 「臣も…」 手をたぐり寄せ、小指だけ絡ませた。 「ヒビ…埋まったかな?」 「……」 返事はない。 だけど、ガラスに反射している隆二の視線はオーロラではなく、 星空でもなく、 俺だけを見ている。 「ずっと…ずっと、一緒にいような」

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