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はなのむかしのはなし8

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小学5年生2学期、4回目の転校でした 転校初日は校長先生が訪ねてきたチャイムの音で目が覚めました のそのそと起き出した実母が玄関を開けると校長先生が来られていて「今日から登校される予定でしたが、、、」「あぁ、そうでしたか」と、やりとりをしているのが聞こえました  今思えば、我が子の転校初日をしっかりと確認していない実母は本当にだらしないと感じます 引っ越したばかりのマンションは小学校まで徒歩5分 建物自体はすぐ側にあり、校舎や校庭が見える距離でした 子供ながらに「今日から学校だったのに、恥ずかしいなー」と思いながら、マンションの廊下に出てこれから通う小学校を覗くと私服姿の児童達が見えました 「やったー!私服!制服じゃない!」 なんとなく制服を窮屈な服装と感じていた当時の私は私服通学である事を喜びました それでもオシャレなどとは程遠い子供だったので適当な服を着て、実母、養父、2人の妹と急いで学校に向かいました 実母は末妹を連れて1年生の実妹に付き添い、私は養父に付き添われそれぞれの新しいクラスの教室へ向かいました 小学5年生は多感な年頃 廊下で養父と大人しく待っている私の姿を教室の中からチラチラと見ては囁きあったり、わざと大声を上げてふざけながら廊下に転がり出てきて反応を楽しもうとする男子達がいました 高齢の男性の担任が手招きをして私は教室へと入りました クラスの児童たちが一斉に私を見ます 何度も経験した好奇の視線でした 担任が私の耳元でコソッと「○○から引っ越ししてきましたはなです。宜しくお願いします」と、こう言えばいいよという風に言ってくれましたが、私は内心 「分かってるよ、もう何回も経験してるから」と思いました 簡単な挨拶だけをして、指示された机に向かい、椅子に静かに座りました 転校生にとって授業中は救いの時間です 最初の休み時間が試練なのです 小学5年生という年頃も影響していたのだとは思いますが、過去の学校とは違いクラスメートが全員温かく寄ってきてくれるような環境ではありませんでした なんとなく遠巻きに見ているクラスメートがほとんどで、その中で2人の女子が声をかけてくれました 「どこに住んでるの?」 「前はどこの学校?」 当たり障りのない会話を淡々としましたが、彼女たちは今まで私が接した事のある同級生とは明らかに違うものを感じました 軽く茶色い髪色、1人は腰まで伸びた長い髪、1人はクルンとカールした横髪 鋭い目つきの女子と、どことなく大人びた色気を醸し出す女子 なんか、ここは今までと違うなーと感じました

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