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冬恋⑤

「舌の器用さがどうのこうのって言うけど…んっ…お前の方が余程器用…あっ!んっ…ん…」 ちゅる… これでもかってヤラシイ音を立てて、隆二が口を離した。 俺の精一杯の我慢の証も… そりゃお目見えするって。 だって、何日ぶりなの?俺たち… 口元を拭いながら、また俺の顔を覗き込んだ。 「ほんと、よく寝るよね」 「あ…そうな」 「空の上でも、氷のベッドでも、ここに着いてからも、どんだけ寝てんの」 「そこつっこまないでくれる?音録りで徹夜して、その足で空港行って、寝てないつったろ」 隆二はしばらく無言で、なんとも複雑な表情を浮かべている。 いや、そこは素直に喜べよ。 そんだけ愛されてるって証拠だろ。 「俺の“ヒビ”埋めたいんなら、3日くらい寝ないでかかってこい」 …無茶言うなよ。 どっちが俺様かワカンねぇじゃん。 これ以上虐めたら、流石の俺も泣くよ、マジで。 あれ? どっかで聞いたようなセリフ。 「…っしょ」 ふわりと俺の上に跨がった。 今度は人差し指でゆっくり俺の正中線をなぞる。 「あ!…くすぐったい」 「また鍛えたね。男らしい筋肉…」 「俺ばっかもて遊んでないで、お前も脱げよ」 「臣…」 「入れたい?」 嘘… そんな事聞いてくるの、初めてだろ。 俺、ホントに泣いていいですか? なんて答えよう。 も、もちろん、入れた… 「どうなの?」 「…何を?」 「は?」 「何をどこに入れんの?言ってみな」 「嫌〜っ!やな事聞く奴…」 露骨に嫌な顔をして相方が怯んだ隙に、 腰を両手でブロックして、ひっくり返してやった。 「わぉ💦」 形勢逆転だ。 ん?体位変換?…どっちだ? どっちでもいいわ!そんなこと。 今度は俺が奴の上に乗っかった。 「しまった…また油断した」 「入れたい?…って聞く前に、先に脱げよ」 「出た‼︎俺様復活の狼煙(のろし)」 茶化してるけど、それには乗っかってやんない。 「二人とも全裸になって…」 「対等になってから、返事してやる」 「“臣くん”も、完全復活ってワケか」 「早く脱げ」 「脱がせてよ」 数秒も待たずにボクサーパンツに手をかけた。 「焦んな、先にバスローブだろ」 「え⁉︎…ああ、そうだな」 「優しくね」 駄目だ… なんか調子狂う。

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