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一浪するってどう?85説教86最後のお願い87友達の決断88まな板の上の鯉

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85話 イケメン先生のお説教

偏差値70越えをはたし イチローよりずっと順調に受験準備を進めていたのに 突然、受験放棄し、 受かってる大学へ行くからいいと 塾にも来なくなってしまったマサヒロ。 そんなマサヒロに 「いいからとにかく塾に報告に来なさい。」 というイケメン先生の有無を言わせないオーラ付きメールで 強制招集がかけられたらしい。 マサヒロは 「そんならまあ、行くか!」 と軽い気持ちで塾へ行ったらしいが、 先生からマサヒロへの話は非常に重たいもので 彼の心に強く響いた。 細かい言い回しは分からないが、 とにかく 「今の考え方のままなら、 やがて人生が行き詰ってしまうだろう。 合格した大学に進むにせよ、死に物狂いで頑張らなければ 君に明るい明日なんか無い。」 みたいな話だったということだ。 まあ要するに、実力はあるはずなのに、 逃げの姿勢が強く 安易な方へ流されてしまっている。  自分でもそれに気づいているくせに その楽さに甘えて、深く考えるのを止めている。 というような指摘をズバズバっとされたらしい。 イケメン先生は 「合格した大学へ行けばきっと楽しい毎日だろうと思うよ。 君は一時満足するかもしれない。  でも、そのまま楽しいだけで過ごしたら その後どうなるか解るよね? 高校の時もそうだったんじゃないの?  楽しいだけで毎日通って 部活が楽しいだけで卒業して、 結果どこへも合格できなかったよね? 大学でまたそれをやるつもり?」 そこでなぜか  ウチの息子が引き合いに出され、 「イチロー君は大丈夫。彼は逃げないからね。 絶対にRmを取らせるつもりだけれど、万が一 二浪になっても頑張り抜ける。  君とは、そういう姿勢が全く違うよ。 とにかく、よく考えてみるんだね。  合格した大学行くにしても、 二浪するにしても、死に物狂いでやるしかないよ。 それはどっちの道を選んでも同じだ。」 と言われ、 それをマサヒロの言葉に置き換えると 「とにかく死ぬ気で頑張らないと人生詰むって言われた。」 ということになるらしかった。 イチローとマサヒロは同じ中高、同じ部活 同じような成績、同じ一浪だ。 イチローはマサヒロに 「俺とお前、大して変わんなくね?」 と言った。私もそう思う。 でもマサヒロは 「全然違うって言われたよ。  イチローはこのままで大丈夫だけど、 俺はこのままじゃダメだって。」 とイチローに説明した。 私から見ると二人は どっちも素直なところがあって、 どっちも頑張るときには頑張れる、 基本真面目なタイプだ。 でも、二人ともちょっぴりどこか甘くて ややハングリー精神に欠けている。 もちろん マサヒロは人づきあいがうまいが、 イチローははそれが下手、などと 違う部分もあるけれど、結構似てる二人だと思う。 確かに偏差値70超えてて、 お試し大でいいと言ったのには私も驚いたけど 親もそれでいいと言っている以上 先生も傍観するものと思っていた。 まあ私は大人だから、 イケメン先生がいったことを聞いても 「別に先生大したこと言ってないじゃん。」 って思うけど、 マサヒロにはとても重く響いたようで その話を聞いた後、 それはそれは悩んだらしい。 それはそれは悩んで、 とりあえず3月になって、 Rm対策に顔を出した。 Rmは関西の大学なので、 合格しても行くかどうかわからない。 二浪するかどうかもまだわからない。 でも、このままじゃいけないんだということは わかったようだった。 マサヒロは息子に聞いた。 「イチローはRm取れなかったら二浪するんだよね?」 「うん。付属大以下にはいく気がないからね。地方でも構わないけど 関関同立以上だな。ダメならもう一年頑張るよ。」 マサヒロの親は二浪はあり得ない、 今受かっている、お試しで受けた大学でいいと言っている。 英語の先生キャサリンも一年頑張ったんだから 取れる大学に進学したらいいと言っている。 イケメン先生は易きに流されるのはいけないと言っている。 さあ、どうする?

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