このテキストは【サク読み版】素敵な恋を始める簡単ワーク④の続きですが、単体でもお楽しみいただけます。自分を好きになってもっと素敵な恋を始めるためのワークをお伝えしていますので、気になるものから初めてみてくださいね。 ***

1.長い低迷期を経て、私が心の回復を行った経緯
「感情のやり直し」と怒りの発見 「人間関係をどうにかしたい」「変わりたい」と悩んでいた当時、自尊心がある人の振る舞いを見ました。自分がいるだけで幸せでしょ、と周囲へ安心感を振りまく彼女。くったくない笑顔に、周囲が癒されていました。けれど彼女を見た私の感想は「こんなことするの、絶対に無理」でした。 ・自分が「辛いな」と思った日は、熱がなくても休みを取る ・聞かれても答えたくない質問は笑ってごまかす ・ご飯は気持ちよくおごられるのがマナー。お礼は愛情でいい ・自分が誰かと過ごすとき「私と一緒に過ごせて幸せでしょ?」と思う ・誰かにものを買ってきてとねだる ・自分が行きたくない飲み会は当日でもキャンセル なんてことを、彼女は自然にしていたからです。 これに気づいた頃、私は度重なる彼氏の浮気に私は自殺未遂。彼氏もボロボロになってしまい、泣きながら精神科へ連れて行かれました。そこで私は自分の過去を振り返りつつ、「自分を愛することに慣れていない人でも始められる、少しずつ自分の感情と向き合う方法」を医師と一緒に作っていきました。 自尊心を育てるには、まず自分が「過去のどこで自尊心を失っていったのか」に向き合う必要があります。無理に自尊心が高い人の行動だけを試しても「こんなの、私じゃない」と感じてしまい、長期的に継続できないためです。 - あの日、お母さんの帰りが遅かった。もう迎えに来てくれないかと思った。 - お母さんは私が寂しさからおねしょをしても無視して仕事へ行った。私なんかどうでもいいんだと悟った。 こういう過去を一つ一つ思い出して、苦しかったと泣いて。子供時代の自分を自分の手で抱きしめ、慰めます。よくがんばったね、辛かったねと共感して一緒に泣くことで、子供時代の自分が成仏します。成仏といっても消えていくのではありません。「あの頃は辛かった。私はよく頑張った」と納得して今の自分と融合してくれるのです。 もし勇気が出るなら、家の椅子に自分を傷つけた人が座っていると空想して、話しかけても構いません。 まず、自尊心が傷ついた当時の記憶を思い出します。そして「あの時苦しかったよ。本当はつらかった。判ってほしかった。でもお母さんが○○して傷ついた」などと話しかけます。 次にその席に座り、あたかも加害者が聞いていたかのように自分への返事を言葉にします。そこにはあなたの自尊心を傷つける言葉も出て来るでしょう。 次に、またあなたの席へ戻ってその言葉へ反論してみましょう。そこにいるのは本人ではなく椅子ですから大丈夫。あなたの中にいる加害者へ、本位を伝えるのです。 自分が親や周囲の人からないがしろにされ、放置されてきた感情をやり直してから、行動によって自分を変えるエクササイズを行います。「心」を変えても、実際に「行動」によって体感しないと、本番で実際に行動できなくて、また元の木阿弥になってしまうからです。
2.長い低迷期を経て、私が心の回復を行った経緯その2

感情のやり直しで見つけた「怒り」 まず私は、愛される自分を育てるため「感情のやりなおし」をはじめました。これは過去の記憶を一つずつ呼び起こし、自己分析を行うものです。これを行うことで、自尊心を失ったきっかけを解明し「そんなに自分を責める必要は無かったんだ」と感じられるそうで。 ここからは、実際に私が精神科医としていた「感情のやりなおし」のようすです。 ――自分で思い出せる一番古い記憶はなに? 7歳くらいのこと。家にいたお手伝いさんがお母さんの悪口を言っていた。何を言っていたのかは覚えていないけど、眉にしわが寄っていたことを覚えている。