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プチ断髪小説『好きになってほしい気持ち』(1~19+α)

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皆さん、こんばんは♪ 筆者直々の挨拶です。最近よくできて何よりですね(^^)/ 今回は旧作、『好きになってほしい気持ち』のリメイク版です。 このタイミングで出す事になりましたが、特に好評頂いてる話の中から、さらに具体的なストーリー・カット,シャンプーシーンの情景を付け加えた形になります。 実はこの作品が後々の話に関与してくる...という事で、この度リメイク致しました。 過去小説リマスターでも出している作品ですが、その時より字数で言っても4000字は増えました! 4000字のすごさ、小説お書きになってる同業者の方にはご理解頂けると思います。 こちらの作品は後に関係ある作品をお読みになってからでも結構ですし、今復習される...というのでも大丈夫です。 ただ内容改変につき、復習かどうかは微妙でもありますが(笑) それでは作品紹介の後、本編の方へ♪ ーーーーー デートなのに古びた床屋さんに入ってしまったロングヘアーの青子。 小さい頃からの反動で今までずっとお手入れしてきた大事な髪。 切りたくはないけど、好きでいてほしい。そんな気持ちに逆らう事ができなく、床屋の椅子に座ってしまう。 初めての床屋に、初めての前屈みシャンプー・ホットタオル・顔剃り。 次々出てくる美容室では見ない様な刈布や情景。 途中で入ってきて隣でカットを始めた女の子の衝撃的断髪を見て、そしてそれを見た後の自分の番... 今回の作品は、 計14241字・1833行 完読所要時間は25分程度です。 ゆっくり読める時に楽しみいただければと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 華の高校1年生。 夏を迎えたある日、私は同級生の寛平君にデートに誘われた。 日曜日のお昼時。遅めのランチタイムを一緒に楽しんで、今はこれからどうするか迷ってる。 ここいらは田舎。デートスポットと言えば...有名所しかないし、私達は付き合いたてのカップルでもない。 いつもはこの後、のんびり公園や神社とかでお喋りとかって流れになる。 ただ今日は違った。 いつもの様に何をするか考えていた時、寛平君があっ!と閃いた様に思いつきをし、突然切った方がいいよと言われたロングヘアー。 そして寛平君、通称かんちゃんに連れられて近くの理容店に来た。 かんちゃんはよくここへ来るらしい。 古びたドアを開ける。 カランカラン♪ なにから何まで昔の床屋さんといった感じ。 こんな田舎じゃ普通。もちろん綺麗な美容室とかはあるし、私はこんな所、しばらく来ていなかったけど。 床屋の店主「いらっしゃい!」 床屋の店主「よぉ。かんちゃん久しぶりだね。ここに座って〜。いつも通りでいい?」 かんちゃん「あっ今日僕じゃなくてさこっちなんだけどお願いできる?」 床屋の店主「おー。よく聞いた幼なじみの子かな?。本当に切るのかい?」 かんちゃん「青子ちゃん、切るよな?」 青子「あ、うん...」 床屋の店主「よし、ここに座ってな〜」 手招きされて手前の待合椅子に座る私。 髪を切るのは本意では無かったけれど、かんちゃんに強く言われると断れない。 もう既に言いなりになっていた。 床屋の店主「悪いんだけど、今日大人のお客さんが多くて詰まっててな、2人待ちだからそこで待っててな〜」 と言って、隣の男の人のカットを再開した。 仕方なく携帯をいじりながら時間潰し。 いつもの美容室でも待たされることはよくある。 とても聴き慣れないバリカンの音等々。しかし私は現実逃避をして聞こえないフリをしながら、スマホをいじってた。 しばらくしてから... 床屋の店主「次はお嬢ちゃんの番だよ〜」 とおじさんは声をかけてきた。 さっきが客のピークだったらしい。 もうこの床屋の中にいるのは私とかんちゃん、それにこのおじさんくらいだ。 床屋の店主「随分と長い髪だね〜。今日はどうする?」 私「えっと......」 かんちゃん「短くしてもらって構わないので、斉藤さんのおまかせでお願いしまっす!」 床屋の店主「ん、いいんかいな。はいよ」 かんちゃんが横から口を出してきた。 しかし半ば怯えてた私は反論もできなかった。 かんちゃんは、 「女は短い髪の方がいいよ?」と言うから、「そしたら今度切りに行こうかなー」って言っただけなのに...。 前に一度、かんちゃんが短い髪の女の子が好きだと聞いたことがある。 かんちゃんにはもっと好きになってもらいたい。そんな気持ちが重なって、本音は中々言い出せなかった...。 床屋の店主「化粧とがってしてるかい?」 私「今はしてません」 普段はしている。 けど、今日は軽いデートだったからしていなかった。 化粧が面倒くさいのもある。 学校も有名な進学校とあって、髪は染めなければ自由。化粧も多少ならOKなのだ。 床屋の店主「んじゃあ少し顔じゃぶじゃぶするがいいかい?」 私「大丈夫です」 この時点で私はもう好きになってほしい気持ちに反する事はできず、諦め、どうにでもなれって状態だった。 おじさんは棚の横にかかっていたタオルを後側に巻いた。 何だかとても臭う。 床屋の店主「んだら少し顔濡れると思うけど我慢してな」 同じく棚の横にかけてあったビニール製の黄緑のケープを巻かれる。 タオル以上に匂いがきっつい。 そしてビニール製だからかとてもゴワゴワしている。 おじさんは湯の確認をしていた。 床屋の店主「そのケープキツくないか?」 私「大丈夫です」 床屋の店主「じゃあこっちに屈んで頭を突き出して」 鏡の下に洗面台が出て、その中に頭を突き出してっていうのは初めての私にも分かった。 床屋の店主「湯加減はいいかな?」 私「はい」 顔がどんどん濡れていく。 こんなジャンプーどこが気持ちいいんだろう。 元々、水に弱いため、水泳なども苦手だった。 いつもの美容室の気持ちいいシャンプーと違って、ある意味最悪な気分だった。 屈んだまま、頭を荒くゴシゴシされる。 床屋の店主「痒いところはないかー?」 私「ないです」 床屋の店主「では流すよー」 顔が一気に泡と水でビショビショに...。 目も開けられない。 しばらく我慢すると水が止まって、髪をひと束にされて絞られた。 そして顔を暖かいタオルで顔を拭かれた。 軽くタオルドライされた後、頭にタオルを巻かれる。 床屋の店主「それじゃ元の席に戻っていいよ」 そうすると首に巻いていたビニールケープを外れた。 はい。お疲れさま。 席にそのままもどってね〜。 鏡に写ってる自分はいつものお風呂上りの自分にそっくり。 頭にタオルも巻かれている。 デート用に着てきた可愛いグレーのフリルトップスに、前側をリボン結びにしたベージュのトレンチスカート。 とてもじゃないけど、古びた床屋にデート着でターバン状態のコラボは何か不思議だ。 おじさんがシャンプー台を片付けて、また頭をざっとタオルドライしている。 おじさんはしばしば私の顔を見ながら、考えてるように見えた。 程なくして、 床屋の店主「んじゃタオルドライはこの辺にしておいて髪切る準備するな。悪いんだが一回トイレ行ってくるから待っててな」 そう言って店のトイレの中に入っていった。 後ろを振り向けばかんちゃんがいる。 しかし寝ていた...。 今頃だが思えば何でかんちゃんの為に短く髪を切らなきゃいけないんだろう...と思った。 ショートは年長さんの時に一度経験したことはある。 ママが娘の髪をイチイチ手入れしなきゃいけないのに疲れて、ママにぱっつんボブに切られたのだ。 その苦い思いの反動から小学3年生になって、髪について自由になってからは美容室で少しずつ整えつつ、伸ばしてきた。 伸びてくると自然と毎日の手入れも欠かさずにやったので、綺麗なロングヘアーができた。 別に髪を短くすることについては今は思いっきり反感などはない。 ただここまで綺麗にしてきたロングヘアーを一瞬で切るとなると、流石に溜息が出てくる。 そう思ってたらおじさんが帰ってきた。 頭に巻いていたタオルを洗濯カゴに入れて、そこに干してあったタオルを洗濯はさみから取って首に巻いた。 そして洗濯済みと大きく書かれたフックにかけてある布を一つずつ見てた。 床屋の店主「ありゃ〜。大人用もこれが最後か。洗濯したのも中々乾かなくて困るな〜。乾燥機回してくるか」 「おーい!婆さんや〜。乾燥機回してくれねえか?」 床屋の店主の妻「はーいよ」 どうやらこのお店は若干年寄りの夫婦でやってるみたいだった。 そしておじさんが帰ってきた。 タイム長かったが、ついに短く切られるのかと溜息が自然と出た。 そんな溜息をついた私の顔を、おじさんはじーっと見つめてこう言った。 床屋の店主 「短く切りたくないのはおじさんにも分かるよ。わしにも娘がいるからな〜」 「それにこの綺麗な髪を一瞬で切るのは勿体無いよな」 「かんちゃんったら昔からいたずら好きでな〜 適当にそんなに短くしないでその辺で仕上げておくから安心せい。当の本人は寝てるしな(笑)」 おじさんはこう笑顔で言った。 その言葉を信じていいのか分からないが、とりあえず頷いておいた。 ただ流石、年配の方だなと思った。 子供の思ってることなんぞ、顔を見ればお見通しなのであろう。 洗濯済みのフックの中から、おじさんは1枚の白生地の花柄なクロスを持ってきた。 床屋の店主「この花柄しかなくてごめんな〜。今日は大人の予約無しのお客様が多くてこの花柄しか残ってなかったんだよ〜」 と言い、バサッと体を包むように巻いた。 一回、肩に置いてから髪を持ち上げて、首のタオルに合わせるように、上手くクロスの端を合わせて、紐を前に持ってきた。 そしてクロスの白い紐を前でちょうちょ結び。 まるでリボンみたいに。 床屋の店主「首は苦しくないか?」 私「大丈夫です」 床屋の店主 「うん。女の子だから花柄でも似合ってるよ」 「そうだ。名前をまだ聞いてなかったね。なんていうの?」 私「桜井 青子といいます」 床屋の店主「青子ちゃんね〜」 どうやら良いおじさんみたいだと私は感じた。 今までずっと美容室だったが、美容室はただただ擦り寄ってきて顔色伺ってるだけで、髪を切る人で本当に心から優しい人は初めてな気がする。 床屋の店主「じゃあ少し椅子を上げるな〜」 ブイーン

それまで顔しか写ってなかった自分の姿が膝くらいまで鏡の反射で見えるようになった。 見事な程にすっぽり体を覆ってる。 白生地に小さな青い花の柄、よく布で見たことあるデザインだ。 私は自然とこういうのカワイイなーと思ってしまう。 首のあたりには少し澄んだオレンジ色のタオルがはみ出してる。 白生地に小さい青い花が付いてるクロスの一番上には、紐を蝶々結びにしたリボン。 美容室とは袖が無い・柄がついているところとか色々違う。 だけど床屋もこの花柄とリボンは中々センスがあるなーと思った。 そんなことを思ってるうちにおじさんは私の後ろ髪をブロッキングしていた。 見てる感じは、いつも美容師さんがしてるブロッキングと同じように見える。 その時、 カランカラン〜♪ 永川さん「おじさん久しぶり!」 床屋の店主「あら。いらっしゃい!。水川さんの奥さんお久しぶりだね〜」 「確か、息子さんのカットの予約入ってたね。 もうちょっと後だった気がするけど、どうしました?」 永川さん「実は急に出かける用事ができて、2人とも切らなくいけなくなって〜」 床屋の店主「うーん。先客さんがいるから少しかかるべ?」 永川さん「あら〜...」 そんな会話をカット椅子に座りながら聞いてた私は、 私「あっ。私は後でもいいですよ!」 「予約も入れてませんし、子供のカットなんてそんなに時間かからないですよね?。それに急いでもないので〜」 床屋の店主「青子ちゃんいいのかい?」 私「いいですよ〜」 床屋の店主「じゃあそういうことなら、坊っちゃんいらっしゃい〜」 永川さん「あっうちの娘も一緒にお願いしていいですか?。一緒に切ってもらいたいので〜」 床屋の店主「いいよ。2人一緒でも時間は変わらないから」 「2人ともおいで〜」 「坊っちゃんは奥の席に。お嬢ちゃんはこっちのお姉さんの隣の席に座ってね」 「永川さん、今日のオーダーは?」 永川さん「えーと、息子の方はいつも通りのバリカンで。娘の方は........でお願いします」 床屋の店主「はい。分かりましたよ〜」 「んじゃあ坊っちゃんの方からカット始めるな〜」 「その前に青子ちゃんだ」 おじさんは私の方へ寄ってきて髪を触った。 うーん。まだポタポタしてるな〜。 床屋の店主「しばらくこのままクロス付けたままでもいいかい?」 えっ?と思ったが、服が濡れるのは困るので、 私「大丈夫ですよ〜」 と答えた。 おじさんはとりあえずブロッキングは外して、奥の席の方へ行った。 携帯をいじってようと思った私。 椅子は降ろさなかったため、鏡で自分の様子を見ることができた。 まだ髪が濡れてるのが容易に分かった しかし、その髪が前の方にも垂れてる。 これじゃクロスの脇から手を出すわけにいかない。 仕方なく、このキッズ達のカットの様子を見ることにした それしか時間を潰せることがないから。 鏡には自分の顔と、白ベースな水色の花柄クロスに覆われた上に濡れたロングの髪。 いつもは放置されないし、家の風呂でもこんなことはなかった。 濡れたロングの髪は少し違和感がある。 店の窓にはひまわりの花が勢い良く伸びてて花を咲かせてる。 店の外からは蝉の声がしていた。 床屋の店主「じゃあ坊っちゃんと娘さんはこれ見ててね〜」 「きかんしゃトーマスがいいかな?」 子供達は夢中になっているようだ。 私にもテレビを...と思ったが、いい年代で恥ずかしいので辞めておく。 床屋の店主「じゃあタオル巻くからな」 子供の肩にそっと白いタオルを置いて、フックから青生地のキャラクターが書かれたケープを持ってきた。 そのまま覆うようにしてそっと巻く。 子供はアニメに夢中の模様だ。 色んなキャラクターが書かれてる。 この花柄といい、子供につけたキャラクター柄といい、床屋で見る物は初めての物が多い。 また、洗濯済みのフックの隣からネックシャッターを持ってきた。 これは前に一度だけママが行ってた美容院で男の人が付けられてた記憶がある。 断片的だが... しっかり巻けたらプシュプシュと霧状の水で頭を濡らした。 床屋の店主「じゃあ刈るな〜」 シャンプー台に置いてあったバリカンを取って、額から一直線に刈っていく。 そのまま一気にバリカンで勢い良くザザッと。 女の子にはあり得ない光景だ。 数分経ち、頭は全て少し髪を残すくらいにクリクリになってた。 前髪も全てバリカンで整えてほぼ一直線だ。 床屋の店主「はい。坊っちゃん終わったよ〜」 男の子「おじさん、ありがと!」 男の子はDVDプレーヤーとおじさんに貰ったお菓子を持って待合室へと降りていった。 床屋の店主「じゃあ次は娘さんの方いこっか。今年で小学校何年生になるんか?」 女の子「6年生になります」 床屋の店主「じゃあ今年で小学校は卒業なんだな〜」 女の子「はい。来年からは中学生です」 床屋の店主「ほうほう。じゃあこのテレビポータルいるか?」 女の子「いえ、大丈夫です」 床屋の店主「そしたらお譲ちゃん、少し髪を上で結ってくれないか?」 女の子「はい」 長い髪を頭の上に髪留めで抑えた。 この娘さんの方は実際見ると、中学生でもいいくらいな女の子だ。 背丈もあるし、しっかりしてる。 そんなように感じて、多分学級委員とかだろうなぁと感じた。 おじさんは店の中へと入っていく。 やがて店の奥から私と同じ黄緑色のタオルを持ってきた。 それを長い髪の下に通して首にしっかり巻く。 やがて髪を少しずつとって糸で結び始めた。 最終的には5~6本くらいの束ができている。 床屋の店主「じゃあヘアドネーションするからな〜。前2本はお前さんが切りな」 おじさんははさみを渡して、タオルの上でここだよと指差しする。 しかし女の子の手はちょっと震えていた。 何かに怯えてる様子みたいに。 それでもしっかりちょっきんと切った。 やがて5本の長い髪の束が鏡の手前に置かれた。 女の子はやっとほっとしたようだ。 続いてシャンプー台を出す。 私の時と同じようにお湯加減を調節したおじさん。 シャンプークロスを洗面器の前に置いて準備完了。 しかしおじさんは、戸棚から音符柄のクロスを取り出して、女の子に適当に巻いた。 よく見ると、マジックテープのところもしっかり留まっていない。 簡単に付けた感じだ。 何が始まるんだろう...? 次の瞬間!...

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