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はじまりときっかけ 私の断髪物語

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これは、ある女性が、『理容室』でロングヘアをショートヘアの一種である刈り上げのボウルカットに断髪するお話です。髪を切る話がお好きな方、そうでない方も、気が向いたら見ていって下さい。初めての小説なので、ちょっと下手かもしれませんが、悪しからずご了承下さいませm(_ _)m ◯●○●◯●○●○●○●○●◯●○●○ 私は裕美。この春から法律系の専門学校に通う予定の19歳だ。 地方から上京して、念願の一人暮らしを始めたはいいが、まだ友人もいないし、それに今回のコロナ騒動で、学校に通えなくなり、オンライン授業を受けるように学校から指示があった。 せっかく、学校に入ったのに、オンライン授業だけなんてー。 3月の末から一人暮らしして、早1ヶ月。メイクも髪のセットもサボりがちだ。 緊急事態宣言が出て、アルバイトもなかなか決まらない。 うーん。 一人で、暇潰しに、最近できていないカフェ巡りについて、ネットサーフィンをしていると、ふと、とある広告が目に付いた。 「ヘアカットモデル募集」ーと。その広告にアクセスすると、都内のとある美容室で、女性の、特にロングヘアのモデルを募集しているのだという。かの美容室では、ホームページに、ヘアカット前とヘアカット後の写真をたくさんアップロードしていた。 すごいなぁ。ちなみにモデル募集の要件は、笑顔が素敵な人、顔出しOKな人、ムービーを撮るのに抵抗がない人なんだとさ。 うーん。いま一つしっくりこないなぁ。 暇潰しついでに、その広告のモデルの写真を見ていると、とあるモデルの写真のビフォーアフターが目に付いた。そのモデルはカット前はショートボブだったのだが、カット後は耳出しの刈り上げショートになっていたのだ。前髪は眉につくかつかないかくらいで、そこから、こめかみ、耳上までぐるりと一直線に切り揃えられていた。髪がかぶさった部分より下は、ピッチリ刈り上げられている。 刈り上げ部分はおそらく、バリカンで丁寧に仕上げられたらしく、うなじの下が青白くなっていた。触るとどんな感触だろうか。 この髪型の名前は「ボウルカット」というらしい。おぼろげながら、学生時代のエピソードを思い出した。 私の髪は、現在胸下くらいまでの、ロングヘアだ。高校時代まではバレーボールをやっていたこともあり、肩につくかつかないかぐらいの、セミロングをキープしていたが、部活を引退してからは、気になったインスタグラムのモデルが胸下ロングをアピールしたことに影響されて、髪を伸ばしていた。 ショートカットは実はやってみたいとは思っていたが、幼稚園ぐらいにおかっぱまでしかやったことがない。中学生の頃にバレーボール部に入部した際、特に髪型の規定はなかったのだが、私と同期で入部した数人のうちの1人が、肩につくセミロングから、耳出しの刈り上げショートにしてきたのだ。その子とは格別親しいわけではなかったが、子供の頃からご近所さんということもあって、たまに話す間柄だった。 どうして、髪を短くしたのか聞いてみると、前からセミロングがうっとうしくなってたことや、憧れの女の先輩が刈り上げショートにしたのに触発されたらしい。 「憧れの先輩が行ってる、近所の床屋さんで仕上げてもらったの。バリカンを使われて恥ずかしかったけど、やって良かった。裕美も気が向いたらやってみなよ?」 彼女が言うには、小さな子供がお母さんと一緒に来てて、隣で散髪してたらしく、ガン見されてすごく恥ずかしかったらしい。 彼女の髪型は、センター分けのセミロングから、しっかり眉上に前髪ができており、前髪から後頭部まで耳上をぐるりと、切り揃えられていて、切り揃えられた部分より下は綺麗に刈り上げられていた。もみ上げ?襟足かな、際の部分は青くなっていた。 「床屋さんは美容室とは違って、クリームを塗って、うなじや耳回りを剃刀で剃っていくの。生暖かくて、不思議な感触だったよ。」 ー触っていいかな? ーいいわよー。 彼女の刈り上げ部分を触ると、タワシほど固くはなく、ネコほどは柔らかくはない、不思議な手触りの感触だった。 ーあんまり触られたら、うーん、くすぐったいよう。バリカンが入った時もくすぐったかったけどね。 同期が髪を切ってから、私も髪を切ろうかなー、だけど、周りにどうこう言われるのは私はイヤだな。なんて考えてるうちに、授業や部活が忙しくなり、それどころじゃなくなったのと、同期が横浜に転校したのもあり、気にしなくなっていた。 ただ、学校帰りになんとなく、近所の床屋さんに目が向くようになったのと、私の母が肩までのロングからショートボブにイメチェンした時に、不思議とドキドキしてしまった。 高校に入ってからもバレーボールを続けていた私だったが、仲の良い同級生とこっそりパソコン室で、ネットサーフィンをしていると、同級生が「うわぁ!」と大きな声を出した。どうしたのか聞くと、女性向けのピンクのサイトを見ていると、髪を無理やり切られてショートカットや坊主にされている写真を見つけたとか。 ーこれは、エグいわねぇ。床屋さんの椅子に手錠がついてるなんて。モデルさんも泣いてる人もいるし、気持ち悪い! 同級生の話を聞いて、ゾクゾクするような感触が私の中に沸き上がってきたが、変態扱いされたくないので、あえて素の状態で聞きながしていた。 女の私が、坊主はさすがにありえないけど、拘束されて中学時代の同期みたいな髪型にされたら、どうなるかしら。 想像したら止まらないクセがあり、暇潰しに女性が断髪するサイトをアクセスするようになっていた。 しかし、高校2年の頃に、向こうから告白されて同級生とデートするようになり、そういったサイトをアクセスすることもなくなっていった。ちなみに、彼氏とはその後自然消滅したけどさ! 仕送りはあるけど、アルバイトしたいなぁ。部屋にいなきゃいけないのも退屈だしな。そんな私が、広告を目にしたことで、よみがえった密かな願望。 この際だから、刈り上げまでいかなくても、カットモデルをやろうかしら。 ちょっとした小遣い稼ぎになればいいかな、なんて。 さっき見た広告だと、かなり目立つ美容室だし(原宿とかすごすぎるよ(^-^;)、ちょっと抵抗があるなぁ。 他にカットモデルを募集してないかしら。 ネットサーフィンを続けていると、女性のカットモデルを募集してる「理容室」を見つけた。東京の郊外の某所でやっているらしく、隠れサロンみたいな感じらしい。 謝礼は応相談。髪型はロングから、なんと坊主まで幅広くやっているのだとか。 そして、企画モノの動画撮影もしているらしい。 ヤクザが絡んでるとイヤだな。だけど、ちょっと興味はあるかも。 出来心ではあるが、理容室にメールを送ってしまった。

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