たとえ百年、千年先であったとしても誰かを思う気持ちがあればそれは必ず届く。 神や仏の心さえ動かすことさえできる。 これはそんな話。 登場人物紹介 影鷹 神剣を持つことを許された孤児。 本来なら親を亡くして死ぬだけだった所を親代わりの気まぐれに拾われて育てられる。 大殿 影鷹の主。影鷹の親代わりとなって育て上げた。 琴音 大殿側付きの娘。影鷹の世話役。 彩女 彩乃の姉、影鷹に思いを寄せる。 彩乃 彩女の妹、影鷹に恋心を抱く。 八大竜王 竜族の長にして天照の側近。 宇賀御霊神 作物を司る神で稲荷の総元締め。影鷹の守護者としてずっとそばにいる。
「また会えるよ。 その時には必ずあなたを迎えに行くよ」 そう言ってあなたは別れた。 泣きそうな笑顔をみせて、私たちは離れた。 その笑顔を私はずっと忘れないでいた。 あなたは約束通り、最後までずっと私たちのことを護り抜いてくれた。 あなたの笑顔をもう一度みたくて・・・。 会いたくて・・・。