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【第二章・・・徐々に明らかにされる事実】3

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《 扶美子の思い… 》  今から1年と3ヶ月程前の12月半ば過ぎ… 世の中はクリスマス商戦と 新年を迎える準備の真っ盛りで、慌ただしく 正に師走の様相を呈していた。 いつも温暖な気候の華美市にしては珍しく寒い、雪がチラチラと舞い降りていたその日。  …そう、運命の日!  日も暮れて、辺りはもうすっかり闇に包まれていた。 そんな、人々が皆 コートの衿を立て、家路を急いで 足早に行き交う時間帯である、午後7時半頃。 笛地駅前商店街で[店じまい感謝セール]開催中の為か、皮肉にも多くの客で賑わっている、ふえちマーケット。 そこは、全国チェーンの有名大型スーパー進出による煽りで経営不振に陥った為、年内いっぱいでの閉店を余儀なくされた、地元の老舗小型スーパーだ。  その、程近く… 暗闇の中 そこだけが屋街灯に照らされて、ポッカリと明るく浮き出した 一角があった。 その光の中、優雅な身のこなしで深々とお辞儀をしている、美人女優・岩● 志麻に そっくりな 芙美子の姿が見える。 それは丁度、その日最後のお客様が、駐車場から ゆっくりと発進して 完全に走り去られる迄、丁寧に お見送りをしている所なのだ。

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