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死んだらどうなる?こうなる 輪廻転生の話 小説版

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輪廻転生 ①臨死体験 ・死相 ピッ・・・・ピッ・・・・ピ・・・・。 医師「そろそろまずいかもしれない。 ご家族にご連絡をするように」 看護師「わかりました」 零(ああ、ようやく終わりを迎えることになるのだな) ピッ・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・。 零(長かった人生だったな・・・・) ピッ・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・。 零(まあでも振り返ってみるとそれなりに良い人生だったのかもしれない・・・・) ピッ・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・。 脈拍を計る、無機質な機械の音が病室に響き渡る。 ピッ・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・。 零(もうじき終わりを迎えると思うと・・・・なんだかあっけないな・・・・) 医師「死相が出ている。 長くはないだろうから最後のお別れを済ませられるように手配をしておいて欲しい」 看護師「もうじきご家族がこちらに到着されます」 ピッ・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・。 零(遅いな・・・・まだこないのか・・・・。 もう待ちわびたよ・・・・) ピッ・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・ピッ・・・・ピーッ!! 医師「まずい!!心停止確認!!心臓マッサージ!!」 看護師「はい!!」 医師「電気ショック用意して!!」 看護師「もう用意してあります!!」 医師「ご家族が来るまで持ちこたえてくれ!!」 零(はは・・・・もう十分だよ・・・。 長く生きたよ・・・・) 零(もういいだろう・・・。 もう、死なせてくれよ・・・) 医師たちが懸命に蘇生処置を施していくその最中にスッと、病室の扉が引いた。 いや、実際には扉は開いていなかった。 黒服を着た性別不明の人物が病室に入ってきた。 案内人「お疲れさまです」 その人物は既知の人に話しかけるようにニコニコと笑って言った。 零(・・・・お迎えか?) 案内人「はい、お迎えに上がりました」 軽く会釈をした。 零(長かったよ・・・・。 ようやく、離れられるよ) 案内人「いえいえ、まだあなたは死んでいませんから」 零(どういうことだ?) 案内人「まだ死んでいない人をお迎えに上がるわけにはいきません。 なのでまだ待機させていただきます」 零(まだ、かよ・・・・。 もう、いい加減いいだろう?) 案内人「いいえ、まだ天命を全うされていませんからね。 ですがそこからちょっとだけ、お出かけすることはできますよ?」 零(そうか・・・。 じゃあ、このまま、出かけてみようか・・・) 案内人「かしこまりました。 本当は規約違反なんですけどね」 苦笑いをしながら言った。 医師や看護師たちが懸命の救命措置を行っている中、スッと立ち上がった。 案内人「大丈夫ですか?ふらつきませんか?」 零「ああ、大丈夫だ・・・・ちっきしょう・・・やっぱりフラフラするな・・・・。 長い間ベッドで寝ていたせいだ」 案内人「すぐになれますよ。 それにしても・・・あなたくらいですよ。 終わりの間際に出かけたいなんて言われる方は」 苦笑いを深めた。 零「ずっと病室に縛られていたんだ。出かけてもいいだろうが」 案内人「はいはい。 それではお出かけしましょうか。 まずはどこに行きますか?」 零「そうだな・・・このところ病院食ばかりで飽きたから何かうまいものが食べたい。 案内してくれないか?」 案内人「お元気な方だ。 普通ならご家族に会いに行くと言われますよ?」 零「幽霊になって会いに行ったらみんなひっくり返るぜ! それにどうせもうじきこっちに来るんだ。 それまでに出かけておくのが良いってものよ」 案内人「まあ、遺産相続やお葬式などで揉めますからね・・・」 零「好きなだけ揉めてもらうさ。 連中ときたらこっちが聞こえているのを知らないで金の話ばかりするからな。 飽き飽きだ」

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