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昭和 古酒オールドボトル 世界4大スピリッツ 187銘柄一覧

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現在ヤフオクでも「なんだ、これ。見たことない。」っていうものが結構あると思います。 ググってもほぼ情報がない。。 そんなオールドボトルたちに光をあてるべく、この記事を立ち上げました。 わたしの経営するバーで入荷したことのあるものは写真付きで紹介してます。 STARKA RUSSIAN VODKA (¥1,500 '89) ソ連  オールドウォッカ。梨、リンゴの新芽。アルメニアブランデー。樽熟成。

上記のように名称と当時の簡単な情報、価格を書き並べました。 「昭和の終わり、つまり酒税法改正の1989年まで」に輸入された4大スピリッツの総まとめ。 ()内には'89までの最高価格を記載。 ソ連の崩壊が平成の1991年なのでこの記事ではロシアではなくソ連で表記。 ベルリンの壁崩壊も1989年なので西ドイツ・東ドイツと表記。 オールドボトルラヴァーに捧げる攻略本。 ぜひご活用下さいませ。 1987年の輸入数量ベストテンなる表記を見つけたので記載しておきます。 ①ビーフィーター ②ゴードン ③ズブロッカ ④スミノフ ⑤バカルディ ⑥ストリチナヤ ⑦シュリヒテ ⑧マイヤーズ ⑨ストロバヤ ⑩ハバナ・クラブ (日刊経済通信社) 日本の酒税法による分類だとウイスキー・ブランデー・スピリッツ(エキス分2%未満)・焼酎と分かれていますが、スピリッツとは本来蒸留酒全般を指す言葉であり、ウイスキー・ブランデー・焼酎を含めたものです。 なのでそれらを除外した4大スピリッツ(ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ)という言い方は日本独自だと言えます。ちなみに世界3大蒸留酒というものがありまして、こちらはウイスキー・ブランデー・白酒。 蒸留酒とはアルコールの沸点(78.3度)と水の沸点(100度)の違いを利用した酒(醸造酒を加熱するとアルコールが先に気化する。この蒸気を集めて冷ますとアルコール濃度の高い液体が出来る)。文字通り「蒸留した酒」です。最古の蒸溜酒といわれているのは紀元前には存在していたとされるアラック。「金」や「永遠の命」を造り出そうとしていた中世の錬金術士にとって、この「一度気化させて生み出す」イメージは最適だった。それまで「生命の水(Aquq Vitae)アクアヴィテ」「命の水(Eau de Vie)オードヴィー」と呼ばれていたものが「スピリッツ(Spirits)」と呼ばれるようになる。消えて現れる様を幽霊(Spirit)に形容したのが語源という説。と、Spiritが酒の精という意味があるという説。 ●●GINジン●●  ジュニエーブルワインは1689オランダから英国国王に迎えられたウイリアムⅢ世(オレンジ公ウイリアム)とともに海を渡り、ロンドンで爆発的な人気を得る(狂気のジン時代)。今のような洗練されたLondon Dry Ginロンドンドライジンは1831連続式蒸留器の誕生後である。その後アメリカでカクテルベースとして注目されるのだが、これを「オランダで生まれ、イギリスで洗練され、アメリカが栄光を与えた」と伝えている。 ◎Old Tom Ginオールドトムジン  ロンドンで流行った当初のジンは蒸留製法も未熟で雑味が多く、安酒だった。味をごまかす為に少量の砂糖を加えていたのだが、この甘いジンをトムジン、missing linkミッシングリンクと呼ぶ。ジンの狂気を抑えるため高い税金と厳しい免許制度が設けられると、当然のように密造密売となる。SpeakEasyスピークイージー(潜り酒場)の走りとも言われるシステムがこちら。黒猫「Old Tom Cat」(トムは日本における「たま」のような愛称。ちなみにオス)が描かれた木製看板があり、トムの前足の下には、金銭を中に入れる隙間と、鉛管が設けられていた。この管から、パブの中にいるバーテンダーが注いだ1ショットの甘いジンが流れてくるようになっていた。ちなみにオールドトムジン指定のカクテルは「トム・コリンズ」 ◎Plymouth Ginプリマスジン 地理的表示  イギリス海軍の軍港であるイングランド南西部のデヴォン州にある港湾都市プリマスにあるザ・プリマスジン蒸留所でつくられる、香りが強くほのかに甘いジン。1793創業以来、現在イングランドで稼動している中では最も古い蒸留所。1620年プリマス港から出港したメイフラワー号(イングランド国教会から独立し自由を求めたピルグリムファーザー(巡礼始祖)達を乗せ、北アメリカ大陸を目指した船。)のデザイン。プリマスジン蒸留所(当時Black Friarブラックフライヤーズ蒸留所)は元々修道院で、後のピルグリムファーザー達が生活していた場所でもある。地理的表示であり、プリマスの旧城壁に囲まれた地域の中で蒸溜されるものだけが名乗れる。1896年のドライ・マティーニ最初のレシピにはプリマスジンが指定されていたと言われ、海軍の軍医Sir Thomas D. Gimletteギムレット卿が「健康のためにジンをライムジュースで薄めて飲むこと」と推奨し、海軍将校たちには英国海軍御用達のプリマスジンが毎日支給され、海兵には値段の安かったラム酒が支給されていた。要するにカクテル「ギムレット」もプリマスジンだった。Raymond Thornton Chandlerレイモンド・チャンドラーが1953年に発表した『The Long Goodbye長いお別れ』というハードボイルド小説に登場し、「ギムレットには早過ぎる」なんてセリフで有名なあのカクテルね。 ◎Craft Ginクラフトジン  craftは手芸品・工芸品。少量生産で職人的なイメージ。そもそもジンは安酒という位置だった(ジュニパーベリーの香りが付けばアルコールの部分は何でも良いので)のが変わり始めたのは1830Charles Tanquerayチャールズ・タンカレー当時20歳が蒸留所を興してから。それ以前は産業革命で生み出されたスラム街の「ジン横丁」を代表に不道徳とされていた。2008年にシップスミス蒸留所がロンドンで200年ぶりに銅製の蒸留器を稼働して大きな話題となった事が切っ掛けでおこった最近流行りのクラフトジンの中にはこのアルコール部分をブドウ100%にしたり、リンゴ100%にしたり。いろいろ改革の最中なのかと思います。背景には世界的なウイスキー原酒不足があるのも否めません。もちろんBotanicalボタニカル(草根木皮。植物由来の。)部分もいろんな素材にチャレンジしてます。日本のジンなど面白い試みです。2016年8月には日本初のジン専門蒸溜所・京都蒸溜所が誕生。米を原料としたライススピリッツをベースに、玉露やゆずなど京都ならではのボタニカルを用いた「季の美」。そのうちまたジャパニーズジンが世界で賞を取ったりするのかもしれませんね。 ※Compound Ginコンパウンドジン  compoundは混ぜるの意。蒸留ではなく浸漬。なので日本の酒税法に従えばリキュールとなるジン。昔密造が横行した時代にBathtubバスタブ(浴槽)で作られた。そのレシピを再現したのがコンパウンドスタイルのバスタブジンである。現代でもDIY Home brewed gin自家製醸造ジンと呼び、家庭で飲むためにつくる人もいる。蒸留酒ベースで家庭用ならば梅酒と同じく密造ではない。たしか。 ※Sloe Ginスロージン  ジンにSloe Berryスローベリー(西洋スモモ。スピノサスモモの実)を漬け込んだもの。したがってリキュール。日本でいうところの梅酒である。安い焼酎=安いジン。庭の梅=庭のスローベリー。こんな感じで各家庭で作られていた。商品化したのはゴードンが最初かと。商業的だとジンを使ってない商品もある。ひどい。果肉のみを破砕して使用するケースと、種子もろとも破砕して使用するケースがあり、さらにストロベリーやチェリーなどを一緒に加えたりもする。果実系リキュールだが、ジンベースなのでトニックウォーターと合います。なお、アメリカ版だと安いバーボン+そのへんの果実=サザンカンフォート。 ●●водка(ロシア)ウォッカVodka Wódka(ポーランド)●●  ウォッカの古い呼び名はZhiznennia Vodaズィズネーニャ・ワダであり、16世紀ロシアのイワン雷帝時代に、ワダ(Voda・生命の水)からVodkaウォッカと呼ばれるようになったとされる。11世紀ポーランドで生まれた説があり、原料はライ麦のビールや蜂蜜酒を蒸留したものと考えられている(ポーランドでの古い呼び名はgorzalkaゴルザルカ)。18世紀後半からは原料にトウモロコシ・ジャガイモも使われるようになった。1810年に薬剤師のアンドレイ・アルバーノフが白樺の炭の活性作用を発見。1870これをウォッカの濾過に利用したのがПетр Арсеньевич Смирнов/Pyotr Arsen'evich Smirnovピョートル・アルセニエヴィチ・スミルノフだとされている。白樺炭ろ過は、スピリッツの刺激成分を除去して軽やかな芳香を生成する作用である。また、炭からの味わい成分(アルカリイオン)が溶け出し、アルコールと水との結合を促進してまろやかさを加えるという役割も果たしている。19世紀の帝政ロシア時代には、政府の収入の約3割がウォッカの酒税だったという。その他スピリッツパルガールの項で書いたように1895年皇帝が国家独占を宣言。1917年ロシア革命後、亡命したロシア人が各国でウォッカを製造するようになり、世界中に広まる。アメリカの禁酒法廃止後1939年頃からカリフォルニアを中心にウォッカをフルーツジュースで割ったロングドリンクが飲まれ始め、1950年代に大爆発する。ジン同様にアメリカの禁酒法が栄光を与えたと言える。 【Fravored Vodkaフレーバード・ウォッカ】 ◎Żubrówkaズブロッカ  ライ麦ベースのウォッカに、ポーランドの世界遺産「Białowieża Forestビアウォヴィエジャの森」にしか自生しないとされる貴重なイネ科の植物Bison Grassバイソングラスの葉を漬けたもの。写真はオークの樹液を混合したズブロッカ。フレーバードウォッカにフレーバーを足すという。

◎Soplicaソプリツァ  1891年に生産されたポーランドウォッカの古いブランドの1つ。フレーバードはnalewki、nalewka、Nalivkaナリウカと呼ばれる。写真はナリウカの1つ。ハシバミ(ヘーゼルナッツ)のフレーバー。

◎Jarzębiakヤーゼビアク  ポーランド。1970トネリコの赤い実を浸漬したピンク色のウォッカ。 ◎перцівка/Pertsovkaペルツォフカ  ウクライナの剣。赤とうがらしとパプリカで風味を付けたウォッカでгорілка/Horilkaホルリカの1つ。 ◎Starkaスタルカ ◎Limonnayaレモンナヤ  ソ連。レモンの香りを付けたウォッカ。 ◎Okhotnichyaオホートニチヤ(ハンターウォッカ)  ソ連。ジンジャー・グローヴ・ジュニパーベリーなどの香りを付け、オレンジとレモンの皮で苦みを付けたリキュールタイプのウォッカ。 ●●Koskenkorvaコスケンコルヴァ●●  フィンランド。大麦原料のウォッカ。コスケンコルヴァ町で蒸留が始まった。別名Kossuコッス。Kosken=急流の、korva=耳。SalmiakkiサルミアッキフレーバーのものSalmariがある。北欧でのウォッカはVotkaと表記。フィンランドでは蒸留酒全般をViinaヴィーナと呼び、コスケンコルヴァもウォッカとは呼ばないのだが、EUの規定でVodkaと表記。

●●Tequilaテキーラ●●1974原産地呼称  テキーラはメキシコ テキーラ地区。原産地呼称で守られている。蒸留所毎にNOM番号があり、テキーラのボトルには必ずそれが明記されている。有名なポルフィディオはNOM登録していないのでテキーラではない(アガベスピリッツLICOR DE AGAVEリコール・デ・アガヴェ)。 【テキーラの定義】 El Consejo Regulador del Tequila,A.C.(CRT) CRTテキーラ評議管理委員会によるテキーラの定義。 Jaliscoハリスコ州・Guanajuatoグアナファト州(コラレホ)・Tamaulipasタマウリパス州(チナーコ)・Michoacanミチョアカン州・Nayaritナヤリ州の特定地域で生育されたAgave tequilana weber variedad azul(青)アガベ・アスールを51%以上使用。テキーラ地区とその周辺で最低2回の蒸留。最終アルコール度数は35~55度。人体に有害なメタノールは3mg/1ml(ちなみにグラッパだと8mg。日本に輸入可能なのは1mgまでであり、それ以上だと製菓用と表記)。水以外のメローイング(アボカドともいう。カラメルやグリセリン、香料など)は1%以下。 100%アガベのものはハリスコ州での瓶詰め(俗に言うプレミアムテキーラ)。 テキーラは竜舌蘭(アガベ)から造られる蒸留酒であり、メスカル(竜舌蘭を主原料とするメキシコ産蒸留酒)の一種だった。アガヴェはスペイン語でMaguayマゲイとも呼ばれるヒガンバナ科の常緑多年生草で、アロエやアスパラガスの仲間。 【テキーラの歴史】 1538年 メスカルの課税記録 1930年代 需要が高まりミクストテキーラを生産 1949年 カクテル・コンペティションでマルガリータが3位入賞。 1958年 The Champsの「Tequila」で爆発。 1968年 メキシコオリンピックで更に加速。 1974年 「テキーラ」の原産地呼称が正式になる。 1993年 100%表示の義務化。 1994年 CRT設立。メスカルが原産地呼称として認定。 1996~ セレブが起こした100%テキーラの大ブームによる深刻なアガベ不足(育成に何年もかかる)。 2006年 「竜舌蘭景観とテキーラの伝統的産業施設群」が世界遺産に登録。バジェス地方は痩せているので緑はアガヴェのみ。 2008年・2013年 ロスアルトス地方で大量の黒カビ発生。(多量の除草剤によるバクテリアの死滅) 【テキーラの製法】  主にValles(Valley)バジェス地方(ローランド)とLos Altosロスアルトス地方(ハイランド)に区分される。火山灰地質のバジェス地方(アガヴェ以外は育たない。piñaピニャも大きくならない為、育てても7年)ではブルーアガベの葉先が赤くなると剪定する(バルベオ)。コゴージョ(ピニャの芯)を残す。全体的に青臭さが売り。なので新樽。クエルボやサウザ。対しロスアルトス地方は赤土で肥沃。12年もの(重さ100kg)などの巨大なピニャを生育可能。まろやかさや甘さが売り。古樽。ドンフリオやパトロン。100%アガヴェの美味しさはロスアルトスが生み出した。 ピニャの収穫は手作業であり、jimadorヒマドールと呼ばれる職人が棒の先に刃のついたもの(コア)を使っている。  ピニャの調理(糖化)は4種類●マンポステラ(レンガ式のかまどで蒸す。カラメル感)●アウトクラベ(蒸気圧力釜で蒸す。青臭さ)●酵素分解(サウザのみ)●タテマド(アリジゴク型の釜で直火焼きする。スモーキー。オアハカ州のメスカルが主に用いる。)  ※蒸しあがったピニャの糖分がアガベネクター(アガベシロップ)であり、整腸作用のあるイヌリン、単糖類フルクトースの割合が高く、血糖値を上げにくい健康食として注目された。  樽熟成のエンジェルズシェアは年間12%程度であり、10年で樽が空になってしまう為(スコッチの5倍の速さ)、テキーラの熟成期間は5年がMAXと言われる。 【熟成期間による分類】  テキーラはさとうきびなどの副原料の使用を49%まで認められており、便宜上ミックスなどと呼ばれるが呼称は「テキーラ」。 ◎BLANCOブランコ:製造後すぐに瓶詰めされたもので、熟成させても2ヶ月以内。シルバー・プラタとも。プラタは樽熟成がレポサドの基準に満たない程度のものに良く使われる。BLANK空白 ◎REPOSADOレポサド:2ヶ月から1年未満樽で寝かせたもの。RESTED ◎AÑEJOアネホ:1年以上樽で寝かせたもの。AGED。これを濾過して無色透明にしたものがクリスタリーノ。 ◎EXTRA AÑEJOエクストラアネホ:3年以上寝かせたもの。メキシコの熟成速度はスコットランドの3倍と言われる。10年で樽が空になる。 ゴールド(CRTの定義では無い):ブランコと、レポサドもしくはアネホ以上をミックスさせたものと言っているが、現実にはただのカラメル添加による着色がほとんど。 ●●ラム●● 世界中で生産されており、全世界共通の定義とかはない。原産地呼称として認められているのは1996フランス海外県マルティニーク。ベネズエラDOC。小麦や米を上回り、地球上でもっとも生産されている農作物サトウキビを原料とする。ラムを呑んだバルバドス島原住民が酔って騒いでいる様子を見たイギリス人がRumbullionランバリオンと呼んだのが語源として有力。1492スペイン王がChristopher Columbusコロンブスを出航させる。表の目的はMarco Poloマルコ・ポーロの描いたIl Milione東方見聞録の日本・インドの黄金。カリブ海が西インド諸島と名付けられる(そこをインドだと思ったから)。1493発見された新大陸へサトウキビの苗を持ち込む。裏の目的は砂糖の新たな栽培地。これがカリブに持ち込まれた最初の苗であり、悲劇の苗でもある。新大陸(アメリカ)の植民地争い勃発。1493同年。争いを抑えるため、ローマ教皇が世界を2分割する(教皇子午線)←無茶。これによりカリブ海はスペインの独占となり、巨大なサトウキビプランテーションが造られる。先住民のインディオ(モンゴロイド)が虐殺と強制労働、そして白人の持ち込んだウイルスに免疫がなかった為、ほぼ全滅!ウイルスに抵抗のあったアフリカ人が労働力に選ばれる。16世紀~18世紀にかけて約300年間で1500万人が運ばれた。単純計算で1日150人の拉致である。先住民を虐殺し、カリブ海近辺の金も採掘し尽くして、1545ボリビアのポトシ銀山発見により、カリブは一度過疎化する。アフリカからの黒人(黒い荷物)。カリブからの砂糖(白い荷物)。ヨーロッパからの武器。悪名高い『三角貿易』、この利益が「ヨーロッパ産業革命」の資本である。1786甜菜糖の発見1811ナポレオンが甜菜の栽培を発令。これにより砂糖が一気に下落。1783アメリカ独立。1789フランス革命。1804ハイチ独立(世界初黒人共和国)などの動きから1833イギリス、1848フランスが表向きには奴隷制廃止。労働力不足を補う為、今度はインド・アジアから強制移民。ますます多様な文化へ。人的資源と元々の文化を根こそぎ奪われたカリブとアフリカは、現在も政情不和。  17世紀フランスの作家Jacques-Henri Bernardin de Saint-Pierreサンピエールの著書「フランス島への旅」より I know not whether coffee and sugar are necessary for Europe’s fortune, but I know for certain that these two plants have been disastrous for twoコーヒーと砂糖がヨーロッパ人の真の幸福に必要かどうかは分からない。しかし、この2つの植物がある地域に不幸をもたらしたことだけは、はっきりしている。 【宗主国による分類】 イギリス系RUM(スコッチの製法)。 フランス系RHUM(コニャックの製法)。

スペイン系RON(シェリーのソレラシステム)。 【原材料・製法による分類】 ◎Traditionalトラディショナルラム  サトウキビジュースから砂糖を取り除いた後の糖蜜(Molassesモラセス)が原料。ラムは砂糖の副産物だったことに起因する。全世界の9割がこのタイプ。工業生産的という意味でIndustrielインダストリアルラムとも。糖蜜が保存可能なので一年中ラムを生産出来る。なお、通常のラムには5~10種類のサトウキビが使われる。カリブの島が狭い為、斜面に向く品種などがあることと、害虫や病気で全滅する可能性を防ぐ為である。 ◎Agricoleアグリコールラム  アグリコールとは農業生産的の意味。サトウキビジュースを100%使用する贅沢なラム。サトウキビジュースは36時間でバクテリアが増殖するので収穫期しかラムを生産出来ない。甜菜糖の出現により砂糖が一気に下落した為、砂糖を作らずに全部ラムにしたもの。フランス海外県マルティニークやモーリシャスなどで多く生産される。単一品種ブルーケーンによるラムも見る。 ◎Hi Test Molassesハイテストモラセスラム  サトウキビジュースをシロップ化してからラムを造る。シロップなら保存可能なので1年中ラムを生産出来る。アグリコールの新しい形。 【熟成による分類】 ◎Whiteホワイトラム  基本的に樽熟成させていないので無色透明。全てのタイプのラムの中で最も生産量が多い。 ◎Goldゴールドラム  2ヶ月~3年未満。バーボン樽など。 ◎Darkダークラム  3年以上の熟成。ゴールド、ダーク共に熟成ラムの9割が輸出用。つまり現地で熟成ラムはあまり飲まれていない。 ◎Spicedスパイストラム(Rum Punchラムパンチ・漬けラム・Flavoredフレーバードラム)  もともとは、荒々しいホワイトラムを飲み易くしたり薬効成分を持たせる為、ハーブ・香辛料などと砂糖を共に漬け込んだもの。カリブのバーでは自家製の漬けラムがズラリと並んでいる。 ※Demeraraデメララ・ラムとは  南米ガイアナに流れるデメララ川。ここで採れるデメララ糖が骨太で、製菓用としても知られる。1700年代に300を超える蒸留所がありラムの一大生産地だったのだが、現在稼働しているのはダイアモンド蒸留所のみである。ヴェルサイユ、ポートモーラント、エンモアなど閉鎖した蒸留所の名前が付いた蒸留器があり(移動してきた)、どの蒸留器のラムなのかなどもマニアにはたまらないところ。現在有名なデメララ・ラムとしてレモンハートやエルドラドが挙げられる。 ※Navyネイビーラムとは  プリマスジンの項でも述べたが、ラムは壊血病の特効薬として海軍兵士に毎日支給されていた(実際には加えていたライムジュースが効いていた)。その量は1日1パイント(568cc)。これは1970年7月30日まで続いた。

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