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中学受験勉強法のコツ5-2-1(6年生後期・算数編 for men)

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第5章 クラスの雰囲気が変わる時期(6年生後期)その2

5 城の石垣建設から撤退せよ(算数)

 いよいよ6年後期、過去問を解く段になって思うように点数が取れない。壁に当たることはままあります。もっとも2月の時点で合格点が取れればいいのです。9月に過去問をやってみて合格者平均点が70点で20点しか取れなかった、というような状況であっても、1か月10点分ずつの実力がついていけばいいので絶望的な事態と決めつけるにはまだ早いのです。 今までお通いの塾を使い倒す  親御さんが不安な気持ちに煽られ、やれ家庭教師、(通っている塾とはまた別の系列の)個別指導と振り回される前に、今までお通いの塾を使い倒すことを考えてください。室長や担当の職員に相談、その後、どこでどう点数を落としているのかなど実際に解いた答案などを元にきちんと担当の講師にチェックしてもらうといったことはできるはずです。  こういった状況で新たな援軍を頼もうとするなら、「個別のきちんとした志望校対策がやはり必要ですね」というような言い方をされて、それでコロッと心が動いてしまいます。どんな場合も人間はそれぞれの立場からものを言う(この状況であなたの今お通いの塾で頑張ってみてはどうですか? と言う方はまずいないと思います)わけですから。やむをえないときは援軍依頼もありでしょう。援軍依頼のコツは第4章にありますので参考にしてください。  思うように点数が取れない原因は決して子ども側にあるわけではなく、赤本の22P23Pあたりに書いてあることを思い返してみるとなるほどそういうものなんだとなる場合もあります。なので、まずはお通いの塾を使い倒してみることを考えていただきたいのです。  具体的にいうと、「全国模試の偏差値が絶対条件であり、過去問のできは十分条件である」そして「中高一貫校側は、東大などの国公立大学に将来的に合格できるような生徒を求めている」この2点を元に考えるなら、算数の過去問でなかなか得点できないことが子ども側に問題があるとは言えないケースもあるのでしょう。  現行の国公立の大学入試ではセンター試験(2021年より大学入試共通テスト)があります。いくら数学だけできてもセンター試験で高得点をとるのは無理があるのは容易に想像できます。そして全国模試は、このセンター試験同様、総合的に点数を取る力を見るスペックを備えていると考えられます。大学入試は今後改革される方向性が示されていますが、現行のセンター試験でなくなったとしても広い総合的な視野を求められるような状況で数学以外の教科の基礎があまりにないのであれば、それは思考のベースを持っていないことを意味しますから、算数で点数を稼げればよい入試が今後どんどん増えるということはないでしょう。  つまり、算数は入試の主要教科である=じゃあ算数さえできればいいのではありません。他の教科ができない逃げを算数ができることで許容するのは正直無理があります。私が言いたいのは、(問題が難しいので)算数が5割くらいできればいい問題構成なのに他の教科ができないがために7割必要だとハードルを上げていないか? そういったことをきちんとお通いの塾で検証してもらってください、ということです。基本的な漢字もできていない、基本的な社会の語句も埋められていない。そんな状況であれば、まずはそちらでいかに点数を上げていくか考えるべきです。  こんなことを書くと、算数講師が責任を棚上げしているんじゃないの? と言われるかもしれません。そうです、それがわかっているからこういうことは言わなくてすむ方がこっちとしては楽なんです。でも生徒の合格を第1に考えるなら、「保身飛雄馬」と呼ばれようが言わずにはいられません。 ※星飛雄馬:梶原一騎原作、川崎のぼる作画の野球漫画、アニメ、「巨人の星」の主人公である架空の人物。左投げ左打ち、投手。保身飛雄馬は単なるダジャレ。  中高一貫校側は、東大に将来的に合格できる生徒を求めていることからするなら、算数の出題内容がたとえば、そういった大学入試でよく出題される「すべて求めなさい」といった(このあたりの話は6年生前期の場合の数を扱った部分で触れました)答えが一つに限定されない難解な問題が相当数含まれる出題になるのは想像できます。これらの問題は条件の見切り、範囲をしぼった上での調べ上げがきちんとできても作業の性格上一定の時間はかかってしまいます。  でも中学受験の場合、算数だけで2時間という時間設定になっていません。そういった問題が複数仕込まれていた場合、その1時間程度の制限時間で100点満点で100点とることはよほどの天才でない限り不可能です。もしそういう出題内容であれば、その上でミスで若干落とす問題が出ることが重なったらたちまち20~30点のくらいの点数を過去問演習で取ってしまうでしょう。  もし、国語の基本的な漢字や社会の基本的な語彙で点数を落としているなら、どんなに国語や社会が苦手であっても、まずはそちらで点数を上げていくことが絶対効率的だし将来にも資する(広い視野を持てるということで考えれば)ということです。まずはそういった検証をきちんとしてください。  残された時間が少なくなり、算数の勉強はスリム化していかないといけない時期となります。今まで社理や、漢字など覚えることを後回しにしてきた生徒は、この時期にやっておかないと、取り返しが付かないことになってしまいます。算数が入試で大切な科目であることは事実ですが、算数だけで合格が決まるものでもありません。しっかりと、4科目のバランスも考えて、進めていきましょう。 ※算数についても何人かの友人に執筆をお願いした都合上有料記事にさせてください。白本、赤本では最終章で7つのルールにまとめ直して大事なことを再度徹底しています。それにならって今回も男子編のまとめとして算数を得意にするための7つのルールを掲載しています。

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