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中学受験勉強法のコツ3-2(6年生前期・算数編)

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第3章 まだまだ受験生らしくない(6年生前期)その2

5 投手のいいチームが勝つ(算数)

◆偏差値別アドバイス

 6年生前期という時期は、中学受験の上で、1番大切なタイミングといっても過言ではありません。5年生までに学んできた様々な単元の確認を行いながら、その一方で切れ切れに学んできた各分野を融合し、中学受験に必要な考え方を身に着けていく時期です。  これまでの、学習習慣や定着度によって、大きく差がついてきてしまうのもこの時期です。単純な話、5年生の間にある程度の基本事項が収まっている子にとっては、後は融合させ、一気に入試問題のレベルにまで近づけていく事ができます。しかし、基本事項の定着が甘かった場合は、その分野を初めから学び直す必要も出てきてしまい、時間ばかりかかってなかなかうまくいきません。では、この時期をうまく乗り切るためのポイントを紹介します。 ①子供の現状を理解してあげてください  順調に来ている子でも、これまでとは違う問題点が発生してきます。急に成績が急落したとして、その事象だけを捉えて、うちの子のこれまでの勉強の仕方が間違っているのでは? と考えてしまうのは、感心しません。成績が急降下した場合、しっかり原因があるものです。前述の通り、5年生までの部分の定着度が甘かったり、うまく融合できず苦戦していたり、急に勉強に対してのモチベーションが低下していたり、それぞれの場合にもしっかりした処方箋はありますし、克服できるはずです。安易なご家庭での判断は禁物です。原因が不明の場合は、お通いの塾に相談することが大切です。 ②結果だけを求めないでください  成績は乱高下するものです。比較的精神的に幼い子であればなおさらです。これも、様々な原因が考えられますが、乱高下するのはむしろ当たり前くらいの気持ちでいましょう。毎週のようにあるカリキュラムテストは、到達度テストとして認識し、この分野はどこまでできているのかという、指標に役立てていくべきです。得点が何点だったかということも重要なことですが、そこだけを見るのではなく、どこの分野でつまずいているのか、どのようなミスをしているのかということを判断する材料にするなど、今後の勉強にプラスの方向に見てください。たとえば、「場合の数」の回のテストが悪かったからといって自分の子の算数の成績が急に落ちたと考えても意味はありません。場合の数しかでない入試問題はありえません。あくまで苦手分野の判断材料なのです。 ③算数偏差値別の勉強のポイント  当然、これまでの結果次第で変わってきます。偏差値レンジ(偏差値は大手塾の全国模試の偏差を想定)で分けて考えてみます。 (1)偏差45未満  45位までだとすると、状況はまだまだ基本的なことが収まっていないと考えられます。たとえば、計算ミスが多い・問題文の読み取り方が甘い・○○算的なものがスポッと抜けているなど。  まずは、つまずいている原因になっているものをしっかりと見極めることを主眼におきましょう。  その上で、ありふれてはいますが、しっかりと塾のカリキュラムをこなしていく事が大切です。ここが、難しいところなのですが、ただ、こなしているだけでは偏差値は一気に上昇するとは考えにくいです。それは、カリキュラム自体は、全員一斉にやっているものですから、力は個人的に上がっていたとしても、相対的に見ると偏差値は上がりにくい(上がらない)のです。特に前期の間はその傾向が強いものです。そこで、何かやり方を変えたり、他の事をあれやこれややったとしても、それは一時的なもので、長い目で見ると効果はありません。入試は椅子取りゲームです。あきらめず続けていれば必ず椅子が空きます。それは成績上位の人の中にもあきらめてしまう人が出てくるからです。今あきらめそうな人は空いた椅子を誰かにゆずるだけのことなのです。それは悔しいですよね。後期に向けて準備していくのが前期の間なのだと考えてください。 (2)偏差45以上55未満  このレンジが、難しいです。勉強に前向きではないのに(サボっているのに?)この成績が出ている子は、まだまだ伸び代たっぷりと見ることができますが、一方でしっかりとこれまでやってきている子にとっては、ここが限界なのかも? と考えたくなるレンジでもあります。  偏差値で60台を目指すのであるならば、授業だけではなく、そこから深い部分(応用問題、自主トレーニングなど)もこなしていく必要があります。でも、あまり深い部分をやりすぎると、基本分野がおろそかになり、逆効果ということもあります。その部分の見極め(難問が毒になるか薬になるのか)が、難しいのです。  目標とする学校が決まっているのであるならば、そこに向けてどこまでの分野が必要なのか塾に相談すると早いでしょう。また、定まっていないようなら、まずは基本の定着を目標とし、後期に向けて穴を少しでも埋めておくというスタンスで充分です。 ③偏差55以上  レンジが広くて申し訳ありません。基本的に、55からと言っても70オーバーと、55では全く違うかもしれません。ただ、この時期にこの数字が出てきている子は、多少弱点を抱えながらも、基本は押さえてきている子です。そのような子達に対しては、基本分野の定着だけでは、これ以上は伸びきらないのも事実です。  どのレンジでも、カリキュラムをこなし、基本をしっかり定着させていくことは大切であることには変わりません。一方で、入試問題レベルの問題をある程度こなしていく(難問にチャレンジしていく)ことも必要です。その中で、自分の力を着実に着けていかないと、数字は持っているけど、難関校の算数の問題をやったら手も足も出ないなんていうことになってしまいます。  自分の実感なのですが、同じ偏差値65でも、難問に強い子と、弱い子がいます。実際、全国模試など、正答率のばらつきのせいで、偏差65でもその中味は子どもによって様々です。入試で、安定して結果を出せるのは、難問に弱い子(基礎を落とさないタイプ)です。ただ、このタイプは自分の力に合わない学校は手も足も出ません。一方難問には強いのに、ミスなどの要因で65という数字になっている子は、失敗もあるかもしれませんが、時には、(ミスが出なかったときには)自分の力より上の学校の合格をつかみ取る印象があります。同じ偏差でも点数の内訳まで見て子どものタイプを見極めることが大切です。  単元別に6年生前期のポイントを見ていきます。 ※算数についても何人かの友人に執筆をお願いした都合上有料記事にさせてください。

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