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中学受験勉強法のコツ1-2(5年生前期・算数編)

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第1章 いよいよ中学受験本格始動(5年生前期)その2

5 嵐の前の静けさをどう乗り切るか(算数)

◆分数編

分数の計算のポイントは約分のタイミング  分数の計算は、整数や小数の計算にくらべ、ハードルが上がります。小数の計算は、仕組みが整数と同じ(10集まると次の位にくり上がる)です。小数点の位置のルールさえ理解できれば、あとは問題なくできるようになります。しかし、分数は計算の仕組みが整数とは違います。子ども達が一番つまずくのが約分のタイミングです。たし算、ひき算は計算のあとですが、かけ算、わり算は計算の前です。かけ算、わり算を学習し、四則混合(+-×÷)となると、かつてできた、たし算、ひき算のあとの約分を忘れるという事態が起きます。分数の計算を総合的に理解できた段階まで油断しないで、きちんと仕上げていくことが大切です。ぜひ、お子様と根気よく付きあってください。     多くの塾では4年生の後半から、5年生の初期に分数を学習しますが、分数をマスターするリミットは5年生のGWです。分数に不安がある場合は、GW中に腰を据えて克服しましょう。塾のテキストをふり返る他に、みくに出版の「分数の計算 (算数基礎マスター)」をおすすめします。かなり初歩的な内容から網羅されていますので、分数の苦手が解消されるはずです。 恒例の! やくぶーん、チェック!    参考までに授業中に実践している約分を忘れないためのコツを紹介しておきます。私は、授業の中で「恒例の! やくぶーん、チェック!」とフリをつけながらかけ声をかけて約分の意識付けをしています。元ネタは、あの「ねるとん」の「恒例の! タカさ~んチェック!」です。 もちろん、今の小学生が知るよしもないので、そもそも「ねるとんって何?」という話から念入りにします(笑) 「彼(彼女)にしたい子をチェックするのではなく、みんなは約分をチェックしようね!」と授業を進めていくのです。 ※ねるとん……ねるとん紅鯨団。1987年~1994にフジテレビ系列で放送されていた人気バラエティ番組。番組タイトルの「ねるとん」は集団見合パーティーの代名詞になった。  ご家庭でもたし算、ひき算とかけ算、わり算の違いに注意しながら、約分もれを見つけたら、「やくぶ~んチェック!」と声を出しながら楽しく勉強してみてはどうでしょう。  分数についてもう1点、分数の計算をノートにするときの注意です。ノートに書くときは、分子で一行、分母で一行、計二行を使ってください。算数でノートを節約してもいいことはひとつもありません。特に分数を一行で書くと、約分の際の数字はさらに小さくなり、数字の読み飛ばしにもつながります。少なくとも分数の学び初めの時期は分数の計算は二行を使うように心がけてください。 分配法則の習得で偏差値が10変わることも  計算のポイントとして分配法則をあげておきます。通常の塾のカリキュラムでは4年生で学習しますが、その威力が発揮されるのは5年生の平面図形の円周率3.14をからめた計算です。今までは、分配法則があまり身に着いてなくてもそれなりの点数が取れていたかもしれません。しかし、今後は、分配法則をつかえるかどうかが、模試の結果に多大な影響をおよぼします。 ★分配法則の例 3×7-3×4+3×17 =3×(7-4+17) =3×20 =60 3を7回たして4回ひいて17回たすと考えればよい。  たとえば、150点満点の模試で試験時間は50分。小問が計26問。1問2分でいければほとんどの問題に手がつけられますが、1問2分半かかるなら20問しか手が付けられません。6問差は1問5点と考えれば30点以上になります。1科目の偏差値なら10以上これで変わってきますし、4科目でも30点以上違えばそれだけで3~5くらい変わってもおかしくありません。  分配法則で要領よくやれば時間のかからない問題を、そこではまり、1問あたりの解答時間が長くなってしまったなら、想像したくありませんが、偏差値が10変わることもありえるのです。 面倒くさがりや馬力を回避していく  分配法則は、整数のうちはそれほど問題なく使いこなせますが、例の問題の7や4や17の部分が分数に変わると、~回という考え方はなじまないため苦戦します。整数の時にはできていたからといってあなどれません。このような構造、仕組みを理解するのは男子の方が女子より得意です。しかし、男子は「面倒くさがり」だったり「馬力に頼ろうとする」のでわかっていても使わないですまそうとする傾向があります。そのため、「使わないですます」方が「使う」ことより面倒だということをわからせることが大切です。図形の問題で分配法則の威力を体感できるいい問題があります。(図形編にて後述)  その他では、分配法則を塾のルーチンワークの計算教材で体に染み込ませていきます。もし親御さんがチェックできるのであれば、分配法則をきちんと使っているのか、それとも依然として馬力に頼っているのか確認してください。分配法則の定着がかんばしくなければ、数字を変えて問題をいくつか作って定着が確認できるまでやることをおすすめします。残念ながら、そこでも子ども達は「面倒だ」という反応を示すことがあるでしょう。  そこで効果的なのがニンジン作戦です。計算練習で分配法則に気づけたらご褒美です。ただ、そのご褒美も豪華なものは必要ありません。子どもは褒められたという勲章を喜びます。私は、100円ショップのシールをおすすめします。ご褒美にカレンダーや手帳にシールを貼ってあげればいいのです。不思議な現象なのですが、シールを集めて景品に交換するよりもシールを集めることが目的になる場合があります。集まったシールを見てニヤニヤしているのが幸せなのです。  ルーチンの計算教材の話を少ししておきます。毎日続けるコツは、毎朝、家で、そして自習室で勉強を始めるときに、まず「計算」から始めるのです。受験生の朝の儀式として、やり忘れの防止として、頭の準備体操として有効です。小技をいくつか紹介します。 ①ストップウオッチで時間を計り、ノートにメモをしておく。 (ていねいにやると10分程度、○付け直しも含めて15分で仕上げたいです) ②何問正解したかメモをしておく。5問中4問正解であれば、4/5と書きます。 ③人間ですからミスをします。ミスをした理由を具体的にメモします。たとえば、青ペンで書く。その際に最初に☆マークを書く。「☆帯分数の整数部分の引き忘れ!」こんな感じです。こうすれば、見返した時に見やすいですし、帯分数のひき算の際に慎重になるはずです。 ④間違えた問題は必ず解き直しをする。赤ペンで正解を書くだけでは解き直しではありません。また解説がある場合は必ず目を通しましょう。工夫して計算する指示がある場合があります。我流では今後計算のスピードアップは期待できません。 ⑤数字の大きさを意識しよう。5年生のうちはノートのマス目に沿って書くことを意識しましょう。小数の桁ずれで間違えた経験は誰しもあるでしょう。しかし、実際の全国模試や入試では普段のノートのように8ミリ方眼のサイズで字を書いているとあっという間にスペースが埋まってしまいます。上級者向けのアドバイスとして計算用のノートを自由帳にすることをすすめます。ここに5ミリ方眼に1文字くらいの大きさで字がまっすぐに書けるように練習してみてください。 ※算数についても何人かの友人に執筆をお願いした都合上有料記事にさせてください。(友人に原稿料を払います)

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