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弘法大師空海の「御遺告」(3)

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「御遺告」の中から(十七)(二十一)(二十三)の一部をご紹介します。(一)は前回で終了し、(二十四)(二十五)は次回になります。 上図は室生寺(宇陀市)の五重塔、下図は東寺(教王護国寺)です。 東寺は京都市のランドマークとして有名です。室生寺は三重県との県境に位置し、奥之院まで約700段の石段を登ります。弘法大師空海は「御遺告」の中で、東寺と室生寺がいかに大切かを切々と語られています。 東寺が大切な理由については(二十四)に、室生寺の大切さについては(二十一)(二十三)(二十四)で触れています。

~(十七)後々の末世の弟子たちが、祖師の恩に報いるべくつとめるべき縁起~

そもそも思いめぐらしてみれば、東寺の(代々の)座主大阿闍梨耶は、わたくしの末世、後々の弟子である。わたくしが滅して以後の弟子が数千万人あろうとも、その間の(彼らの)長者である。真言宗の門徒が数千万人いても、すべてわたくしの後々の弟子である。 (真言宗の)祖師やわたくしの顔を直接見なくとも、心ある者は、必ずわたくしの名号を聞いて恩徳の由来を知るがよい。これは、わたくしが世を去ってまだ人々のいたわりを望んでいるからではない。密教の生命を護り継いで、(弥勒菩薩が成道のおり)、龍華樹のもとに三回の法のための集まりを開かせ(て人々を済度す)るおもんばかりなのである。

わが亡き後には、必ずまさに兜率天(とそつてん)に往生して、弥勒菩薩のもとにつかえるであろう。(弥勒菩薩が天上からこの世にくだる、仏滅後)五十六億七千万年には、必ず弥勒菩薩とともに(天上界から)人間界にくだり、謹んでお側に仕えて、かつてわたくしが歩んだ跡を訪ねるであろう。 また一方、この世にくだるまでの間は、兜率天のかすかな雲間から望みを見て人々の信仰・不信を観察するであろう。このときに仏道に励むならば、助けを得るであろう。信仰のない者は不幸になるであろう。後の世になっても決して仏道に精進することをおろそかにしてはならない。(以降略)

~(二十一)たやすく伝法灌頂阿闍梨の職位、ならびに両部の大法を授けてはならない縁起~

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